今週のニュースダイジェスト<〜5月24日>

1週間のNY近郊の話題をチェック


<ニューヨークシティー>

ドローン使用を拡大 911通報の初期対応

NYPDは16日、911通報の一部にドローン対応する試験プログラムを発表した。同日付ゴッサミストが伝えた。ブルックリン区3、ブロンクス区1、マンハッタン区のセントラルパークの5つの警察署の屋上にドローンステーションを設置。送信される映像は警察本部で分析し、現場に情報提供する。NYPDは現在ドローン85機を保有し、昨年の使用回数は2022年から420%増加。最近は地震後の建物や橋の構造確認、抗議活動の監視、パレードや野外フェスの群衆規模測定などに使われた。また中国政府へのデータ漏洩が懸念されるDJI社製ドローンは段階的に廃止する。

限定版メトロカード MTAが廃止を発表

MTAは14日、あと2枚でプロモーション用限定版メトロカードの発行を終了すると発表した。19日付amニューヨークが伝えた。1993年のメトロカード導入以来、デビッド・ボウイやビギー・スモールズなど約400の限定版を発行。13日にラッパーのアイス・スパイス、20日にインディーロックバンドのバンパイアウィークエンドのデザインを発売した。MTAは銀行カードやスマホなどによる非接触型タッチ決済のOMNYへの移行を促進しているが、月初の発表では地下鉄利用者55%、バス利用者34%と普及が遅れている。OMNY専用カードの限定版発行の計画はない。

<マンハッタン>

悪質行為で一時閉鎖 警備強化後に時短再開

悪質行為により一時閉鎖された、ニューヨークとダブリンを24時間リアルタイムで結ぶアートインスタレーション「ポータル」が19日に再開した。同日付FOX5ニューヨークが伝えた。マンハッタン区フラットアイアンに設置されたポータルは、尻出しや麻薬使用のふり、911テロ攻撃の画像、女性が胸を見せるなど不適切行為があり、15日に閉鎖された。主催者はトラブルメーカーは0.1%程度だと主張。現場警備の継続に加え、フェンスや注意書きを設置した後、再開した。当面はニューヨークは毎日午前6時から午後4時、ダブリンは午前11時から午後9時に実施する。

<ブルックリン>

沿岸122エーカー 大規模再開発を発表

ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は、ブルックリン区の海岸線122エーカーを住宅、近代的な港、緑地に変える計画を発表した。15日付PIX11が伝えた。ニューヨーク・ニュージャージー港湾局が運営する再開発地域はブルックリンブリッジパークからレッドフックまで1マイル以上にわたる。市はブルックリンマリンターミナルの修復に8000万ドル、新しい電動コンテナクレーンに1500万ドル投資。国際貨物や低炭素のラストマイルの荷動きを処理する近代的な海運施設にするため、環境保護庁と運輸省に3億5000万ドル以上の連邦助成金を申請した。

<クイーンズ>

ミニチュアプードル ドッグショーで最高賞

14日、クイーンズ区のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターで行われた第148回ウエストミンスター・ケネル・クラブ・ドッグショーで、ミニチュアプードルの「セージ」が最高賞を獲得した。15日付パッチが伝えた。次点はジャーマンシェパードの「メルセデス」で、プードルの優勝11回はワイアー・フォックス・テリアに続く最多となる。キャリア45年以上で2002年にもミニチュアプードルの「スパイス」で最高賞を取ったハンドラーのカズ・ホサカ氏の最後の大会となった。セージの審査中にブリーダーのボイコットを訴えるデモ隊の乱入騒ぎもあった。

<スタテンアイランド>

アジア系住民の人口 市内5区で最高の伸び

スタテンアイランド区では今世紀以降、アジア系住民が大幅に増えている。17日付NY1が伝えた。国勢調査によると、2000〜20年に市内全体でアジア系人口が76%増加しており、特に3万4000人近くが流入した同区では137%増で、10〜20年は市内5区最高となる69%増を記録した。ハイランブールバードやニュードープレーン周辺には小売店やレストラン、診療所などアジア人が所有・経営するビジネスが多く出現しており、経済開発公社の推定では現在20以上ある。これらのアジア系住民の多くはアジア系の人口流出が加速しているブルックリン区から移り住んだ。

<ブロンクス>

心停止の消防士 「奇跡の薬」で蘇生

17日にブロンクス区クレーソンポイント地区で起きた住宅火災で、呼吸停止に陥った消防士が「救命薬」で一命を取りとめた。20日付ニューヨークポストが伝えた。午後3時頃、住宅の2階で火災が発生し、すぐに隣家に延焼。消防士や救急救命士(EMT)100人以上が出動した。消火中に消防士3人が重軽傷を負い、元陸軍兵士で2児の父のケビン・ポーリセリさん(38歳)が煙の吸入によるシアン化物中毒で意識を失い呼吸停止に陥ったが、駆けつけたEMTが中毒を無効にするヒドロキソコバラミン投与し、九死に一生を得た。その後、病院に運ばれたが、2日後に退院を果たした。

<ロングアイランド>

クリケット世界大会 スタジアム初公開

ナッソー郡イーストメドウ地区のアイゼンハワーパークで16日、完成間近の国際クリケットスタジアムが初公開され、元ニューヨークニックスのジョン・スタークス氏やオリンピック金メダリストのウサイン・ボルト氏など有名アスリートが訪れた。同日付CBSニューヨークが伝えた。3万4000席の同スタジアムはわずか3カ月で建設され、6月に米国で初開催されるクリケットワールドカップの男子トゥエンティ20(T20)の8試合が行われる。チケットの売り上げは上々で、すでに売り切れとなった試合もあり、インド対パキスタン戦が最も注目されているという。

<ニュージャージー>

クマの出没続く 警察が注意を喚起

ニュージャージー州スパルタで9日と13日に飼い犬2匹がクマに襲われ、1匹が死亡したことを受け、警察が注意を促している。16日付ABC7ニューヨークが伝えた。子犬の「ロッコ」は9日にクマに襲われた後、医療費6000ドルをかけ、100針以上縫う治療を受けたが4日後に死亡。いずれもウエストマウンテンロード近くの1マイル以内の場所で、母グマと子グマが一緒だった。クマが巣穴から出て活発にエサを探す時期で、当局はゴミ箱のガレージ内での保管を奨励し、攻撃的なクマを目撃した場合は直ちに警察に通報するよう求めている。

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