今週のニュースダイジェスト<〜3月8日>

1週間のNY近郊の話題をチェック


<ニューヨークシティー>

Eバイク充電ポート 試験運用を開始

マンハッタン区のイーストビレッジ地区のクーパースクエアに市内初のEバイクの公共充電ステーションが設置された。3日付amニューヨークが伝えた。昨年、市内ではリチウムイオン電池関連の火災で18人が死亡、150人が負傷しており、新たな対策が求められる中、Eバイクを安全に充電するために、登録した最大100人の配達員が無料で充電できる6カ月間の試験運用プログラムを開始した。今後数週間で同区のエセックスマーケットやプラザ・デ・ラス・アメリカス、ブルックリン区のブルックリン・アーミー・ターミナルやジェイストリートメトロテック駅にも展開する。

<オールバニ>

知事がSNSを非難 違法大麻店を奨励

ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は先月28日、メタやグーグルなどIT大手のプラットフォームが違法大麻店を奨励していると非難した。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。州内には77の認可大麻販売業者があるが、市は少なくとも1500の違法営業店があると推定する。合法事業者の営業妨害や、安全性が証明されていない商品の販売が懸念され、知事は州議会に違反者に厳しく対処する権限を市町村に与えるよう求めたほか、グーグルマップや口コミサイト「イェルプ」などに違法行為を正常化させるレビューによる違法業者への誘導をやめるよう求めた。

<マンハッタン>

犬と入れるカフェ クラファンで営業再開

先月26日に閉店した、犬を同伴できる人気カフェ「ボリス&ホートン」が営業を再開する。先月28日付タイムアウトが伝えた。2018年にマンハッタン区イーストビレッジ地区に1号店、昨夏にブルックリン区ウィリアムズバーグ地区にイベント空間がある2号店を開店し、飼い主や犬の社交場になった。家賃高騰に加え、使い捨てカップと皿のみの使用やリードを外す場合の敷地要件など市保健局のドッグフレンドリー事業に対する規則のため経営困難となったが、客の一人が立ち上げたクラウドファンディングで目標額25万ドルが集まり、オーナーがインスタグラムで両店の再開を発表した。

<ブルックリン>

地下鉄車掌が負傷 安全確認時に切りつけ

先月29日早朝、ブルックリン区のロッカウェー駅で地下鉄Aラインの車掌アルトン・スコットさん(59歳)が窓から顔を出し安全確認をしていた際、何者かに頸部を切りつけられた。同日付ニューヨークポストが伝えた。スコットさんは34針を縫う怪我を負い、その後ラッシュアワーの約90分、地下鉄2線に混乱が生じた。MTAのジャンノ・リーバー会長兼CEOは「昨年の職員暴行事件60件の逮捕者43人のうち起訴されたのは11人のみで、容疑者らには約600件の逮捕歴があった」と憤る。地下鉄での犯罪が急増する中、巡回する警官数はここ数年の最低水準になっている。

<ブロンクス>

違法移民シェルター クイーンズでも摘発

先月28日、ブロンクス区で移民を違法に住まわせていた施設が摘発された。29日付PIX11が伝えた。イースト・キングスブリッジ・ロードの店舗で簡易ベッドが45台以上発見され、移民は市営避難所に移送された。26日にクイーンズ区で摘発された違法施設と共に運営はエブー・サー氏で、「自分もセネガル移民で彼らを助けるべきだと感じ、食事付で月300ドル請求していた」と話した。最近、移民関連犯罪が注目を集めており、エリック・アダムス市長は移民に寛容な法律を改正し、逮捕され次第、移民・関税執行局の関与を求めたいと話すが、市議会議員の多くは反対している。

<クイーンズ>

デザイン界アイコン 102歳で死去

ニューヨークのファッションアイコンで、大きな黒縁メガネとアクセサリー、色鮮やかなファッションで知られたアイリス・アプフェルさんが102歳で死去した。2日付ゴッサミストが伝えた。1921年にクイーンズ区で生まれ、48年に夫と設立したインテリアデザインとテキスタイルの会社の顧客にはエスティー・ローダーやグレタ・ガルボ、ビル・クリントンを含む9人の大統領などが名を連ねる。ファッション界の若さへの執着を批判し、トレンドを追うのではなく個性あるスタイルを奨励。近年TikTokとインスタグラムで人気が再燃し、フォロワー330万人を誇った。

<ロングアイランド>

男女の遺体の一部 人気の公園に遺棄

サフォーク郡バビロン・ビレッジのサザーズ・ポンド・パークで、身元不明の成人男女の体の一部が見つかった。1日付CBSニューヨークが伝えた。先月29日朝、バビロン小学校に隣接する同園のシーガルブールバードで登校中の高校生が切断された左腕を発見。通報を受けた警察が園内を封鎖し、警察犬が男性のものとみられる足と右腕を発見した。腕にはタトゥーがあり、手の指先が欠けていた。翌1日に捜査が再開され、新たに女性の頭、足、腕が見つかった。警察は殺人事件として捜査しており、遺体の状態から数日前に遺棄され、犯行には車が使われたとみている。

<ニュージャージー>

『ザ・ソプラノズ』 撮影ブースが競売に

ニュージャージー州ブルームフィールドのアイスクリーム店「ホルステンズ」が、HBOテレビドラマ『ザ・ソプラノズ』の最終シーンが撮影されたブースをイーベイに出品した。先月29日付パッチが伝えた。創業80年以上の地元の人気店は「このブースはソプラノ家が予約済み」と書かれた飾り板を取り付けて良い状態に保ち、訪れるファンを喜ばせてきたが、「60年以上も前のもので安全性を保てない」として先月28日に座席、テーブル、間仕切りを含むブースを競売にかけると発表。オークションは4日に入札数238、落札額8万2600ドルで終了した。

<コネティカット>

恋人の妻を殺害 殺人共謀で有罪判決

1日、2019年にニューカナーンで5児の母ジェニファー・デュロスさん(当時50歳)が行方不明になった事件でミシェル・トロコニス被告(49歳)が殺人共謀で有罪となった。同日付FOX5ニューヨークが伝えた。同被告は恋人のフォーティス・デュロス被告と共謀し別居中の妻を殺害。デュロス被告は殺人罪で起訴後に自殺した。遺体は未発見だが駐車場に残された血液などから、昨年10月に死亡宣告された。ジェニファーさんは裕福な家庭の出身、デュロス被告は高級住宅会社経営、トロコニス被告は事業家で、事件はテレビ映画にもなった。

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