今週のニュースダイジェスト<〜2月16日>

1週間のNY近郊の話題をチェック


<ニューヨークシティー>

人気メニュー消える 学校予算削減で

学校予算が削減されたことでニューヨーク市の公立学校のカフェテリアから人気メニューが消え、生徒や保護者の不満が高まっている。8日付FOX5ニューヨークが伝えた。市は昨年11月、過去1年半に受け入れた17万人の移民救済の影響で、教育局の予算を6000万ドル削減すると発表。公立学校では1日90万食を提供しているが、チキンフィンガーやフライドポテトなどのサイドメニューを段階的に廃止している。教育ニュースサイト、チョークビートの記事は、学校食の変化が学生の集中力や活力の低下、体調不良を引き起こし、学習能力に悪影響を与えると懸念を示している。

<マンハッタン>

大統領のNYC訪問 渋滞とデモ起こる

7日午後、ジョー・バイデン大統領が3つのキャンペーンイベントに出席するためマンハッタン区を訪れ、ミッドタウン地区、アッパーウエストサイド地区、アッパーイーストサイド地区は道路閉鎖による大渋滞が起きた。8日付ABC7ニューヨークが伝えた。また大統領のイスラエル支持に抗議する親パレスチナ派のデモは数百人を集め、大統領が立ち寄ったアッパーイーストサイド地区の5アベニューを封鎖した61人が治安びんらん行為で召喚されるなどの混乱もあった。大統領は来月28日、オバマ、クリントン両元大統領を迎え、同市で大規模な選挙資金集めを行うと発表している。

15歳少年を起訴 銃発砲で殺人未遂

タイムズスクエアのスポーツ用品店で万引きが発覚し、銃を発砲して逃走した15歳の少年が逮捕され、殺人未遂、銃所持罪で成人同様に起訴された。10日付NBCニューヨークが伝えた。ヘスース・リバス=フィゲロア被告は流れ弾で店の買い物客を負傷させ、さらに人通りの多い路上で警官に向け2度発砲。出廷した被告に対し検察は保釈金なしの拘留を求めた。被告は約半年前に到着したベネズエラからの移民で、マンハッタン区の避難所に住んでおり、ブロンクス区の強盗事件とミッドタウン地区の発砲事件の容疑者と同一人物の可能性があるとして市警は捜査を続けている。

<ブルックリン>

春節パレード開催 サンセットパーク

11日、ブルックリン区のサンセットパーク地区で旧正月のパレードが開催され、多くの人が繁栄の意味を持つ辰年の訪れを祝った。12日付PIX11が伝えた。ブルックリン中国系米国人協会が1988年から主催している恒例のイベントは、獅子舞、鮮やかなバルーン、パフォーマンス、花火などで中国の伝統と誇りを示し壮大に行われた。政治家、地域リーダーたちのスピーチでは、急成長するアジア系コミュニティーとの連帯を示し、中国語での挨拶も聞かれた。また、アジア人への憎悪犯罪に団結して立ち向かうことについても語られた。

<ウェストチェスター>

新生児を置き去り 育児放棄の母親逮捕

ヨンカーズ市のアパートの廊下に新生児が置き去りにされた事件で、警察は母親のジャクリーン・マーレニ・ペレス(21歳)を逮捕、育児放棄の重罪で起訴した。8日付パッチが伝えた。警察によると被告は6日午後に自力で女児を出産し、へその緒が付いたままTシャツを着せて毛布で包み、ビルの入り口付近に放置した。女児は約1時間後、建物の住人に発見されて無事保護された。同市の警察署長は、生後30日未満の乳児の親権を合法的に引き渡せる「セーフヘブン」に警察署や消防署、病院などが指定されていることを人々に知って欲しいと望んだ。

<オールバニ>

クレカ払いの手数料 事業者に表示義務

ニューヨーク州は11日、クレジットカード払いで派生する追加料金を商品やサービス価格に含めて表示することを事業者に義務付ける法律を施行した。10日ニューヨークタイムズが伝えた。法は事業者がカード会社に請求されるよりも多額の手数料を客に課すことを防ぐため、商品にクレジットカードの手数料込みの価格を表示するか、クレジッカード価格と安いキャッシュ価格の両方を付けるかを選択できる。デリの経営者は、値段の付け直し作業が小規模店の負担となり、また、レジ近くに追加料金の通知を掲示する方法も違法とされ、カード会社のガイドラインと矛盾すると指摘した。

<ロングアイランド>

補欠選挙討論会 候補者が激しい論戦

米下院を除名されたジョージ・サントス元議員の第3区の議席を争う補欠選挙を13日に控え、共和党のマジ・ピリップ候補と民主党のトム・スオジ候補は8日、激しい討論を繰り広げ、有権者に最後のアピールを行った。9日付ABC7ニューヨークが伝えた。ニューズデーとシエナカレッジの世論調査では、下院議員を3期務めたスオジ候補の支持率が48%、現在ナッソー郡共和党代表を務めるピリップ候補が44%となっている。4%のリードは誤差の範囲内で、7%の有権者がまだ未定だった。有権者は、移民、中絶、中東危機問題などに対する政 策に注目している。

<ブロンクス>

男が恋人を射殺 甥2人も負傷

ブロンクス区のアパートで10日早朝、サイダ・シオマラ・ボニーヤ・メヒアさん(40歳)と9歳、16歳の2人の甥が銃で撃たれ、複数の銃弾を受けたボニーヤさんが死亡した。同日付CBSニューヨークが伝えた。犯人は一緒に暮らす恋人のロスビン・メヒア・カスティーヨ(37歳)で、9日夜、遅い時刻に帰宅したボニーヤさんをアパートの廊下で待ち構えて銃撃し、殺人、未遂殺人、武器不法所持、子供の福祉を危険にさらす罪などで起訴された。被害者の弟によると姉への虐待もあったという。ボニーヤさんは10年前にホンジュラスから移民してきた美容師だった。

<ニュージャージー>

水道水から鉛成分 水道管交換が不適切

ニューアーク市のラス・バラカ市長は7日、市内の一部の家庭の水道水から微量の鉛成分が検出されたことを明らかにし、ニュージャージー州環境保護局が調査を開始した。同日付CBSニューヨークが伝えた。環境保護局によると、2019年に連邦当局の調査で鉛成分が見つかった同市では大掛かりな改善を行ったが、2万3000本の給水管の交換工事後の検出となった。市長は、管の完全な交換を行わず部分的に取り替えていた請負業者の不適切な工事に原因があったとし、現時点で疑がわしい3本の水道管を替えたと報告、追って環境保護局の調査結果を公表すると述べた。

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