アジア系への差別増加 新型コロナが原因 <マンハッタン>

 アジア系アメリカ人弁護士会ニューヨーク支部(AABANY)は、新型コロナウイルス大流行下のニューヨーク市内で、アジア系住民に対する差別や暴力が増えていると述べた報告書を発表した。12日付NBCニューヨークが伝えた。

 報告書によると、2001年の同時多発テロの後やドナルド・トランプ氏が大統領に選出された後、アジア系や中東系に対する嫌がらせや暴力事件が急増した。だがコロナ禍においては、憎悪の対象が主に東アジア人に向けられており、公式と非公式の両方の報告で暴力事件が急増しているという。

 全米では昨年3〜9月までの間に、新型コロナに関連した反アジア憎悪事件の報告が2500件以上あり、実際の数はさらに多いとみられている。市内では昨年末時点で、反アジア憎悪事件が259件報告されており、その大半は言葉による嫌がらせだが、身体的暴力や唾を吐くなどの行為も多い。さらに市内では、米国の他の都市に比べて、配車サービスを含む交通機関での差別が多いという。

NYジャピオン 最新号

Vol. 1273

トランプ大統領による新政権 第2章が遂に動き出す

米大統領選挙は今月5日投開票され、米東部時間6日午前5時30分過ぎに共和党候補のドナルド・トランプ前大統領(78)の勝利が確実となった。一方、民主党候補だったカマラ・ハリス副大統領は6日午後、首都ワシントンで演説し敗北を認めた。支持者らに向け、理想のために戦うことを「決してあきらめない」よう訴え、「この選挙結果は私たちが望んだものではない」としながらも、平和的な政権移譲が必要だと強調した。1期目とは全く異なると言われるトランプ政権2期目の行方はいかに。

Vol. 1272

リトルポルトガル味めぐり

ニュージャージー州ニューアークはポルトガルからの移民とその子孫が多く暮らしていることで有名だ。今週は日本人の舌にも合うポルトガルの味を探訪、併せてリトルポルトガルの成り立ちにも迫る。

Vol. 1271

冬に飲みたくなる、贈りたくなる ウイスキー魅力再発見

ウイスキーといえば、近年ジャパニーズウイスキーが世界で注目を集め、希少価値も上がっているようだ。ウイスキーには、シングルモルトや、ブレンデッド、グレーンなど種類によって味が異なり、銘柄ごとの個性を楽しめるのも魅力だ。そこで今回は、ニューヨークでウイスキーの魅力を再発見してみよう。