ネットに差別書き込み NYPDの警視を解雇 <マンハッタン>

 職場のハラスメント対策責任者のNYPD高官が3日、黒人やヒスパニック系、ユダヤ系を標的にした人種差別的な暴言をオンラインに投稿していたことが内部調査により判明、解雇された。同日付ニューヨーク・タイムズが伝えた。

 解雇されたジェームズ・コベル警視は不正行為を否定していたが、昨年11月に内部調査が開始されてから職務変更となった。内部調査は、同警視が「クルーゾー」のペンネームで、人種差別および性差別的な発言多数をオンライン掲示板に投稿していたことを究明。同警視は、オバマ前大統領を「イスラムの野蛮人」と呼び、別の投稿ではビル・デブラシオ市長の息子を「ブリロヘッド(たわし頭)」と呼んでいた。

 今年1月に調査結果が出てからは停職処分となり、同警視が退職を申請したが、NYPDは先月26日、懲戒審問を開始。同警視は審問に出席せず、NYPDは捜査官に対する虚偽の発言、捜査妨害、人種差別的発言の投稿、携帯電話など警察の機器の不適切な使用など、六つの容疑で同警視を有罪とした。

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