売春法を廃止 州知事が署名 <オールバニ>

 売春防止を目的として1976年に成立したニューヨーク州法が、2日に廃止された。同日付NBCニューヨークが伝えた。

 同法の廃止は州議会の両院で可決され、アンドリュー・クオモ知事によって署名された。同法は、売春を目的とした徘徊(はいかい)を罰則化したものだが、同法に反対する人々は、嫌がらせやプロファイリングの手段として施行されていると主張してきた。州議会は、2012年から15年の間、同法下の逮捕者の85%が黒人またはラテン系だったと指摘した。

 州上院のブラッド・ホイルマン議員は、「トランスジェンダーや性同一性障害の人々に対する、時代遅れの差別的な法律」の廃止を歓迎した。同知事は、「旧態依然とした同法の廃止は、警察制度を改革し、トランスジェンダーの人々への嫌がらせや犯罪の減少に向けた重要な一歩だ」と述べた。

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1217

紅茶をめぐる冒険

初秋の訪れとともに飲みたくなるのがポットで淹れた紅茶。茶葉やブレンドによって異なる香りと味は、私たちをくつろぎと恍惚の世界に誘い、またある時は懐かしい記憶を辿る道標にもなってくれる。極上の一杯を求めて、ニューヨーク紅茶めぐりの旅、はじまりはじまり。

Vol. 1216

進化し続けるトイレの世界

日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴といえるトイレ。高品質なだけでなく、利便性の面でも多種多様な機能を備え進化し続ける日本のトイレ製品。日米のトイレ事情の違いなど、今号ではさまざまな角度からトイレについて学んでみよう。

Vol. 1215

今気になるヘアサロン&大人の男が通う新・バーバー

コロナ禍で指名のスタイリストが帰国したり、お店がクローズしたりと何かとアップデートが必要になるヘアサロン事情。髪質やニュアンスの違いを理解してくれるのはやっぱり日系のサロンという人も多いだろう。髪の悩みやイメージチェンジなど、顧客のさまざまなリクエストに応えてくれるヘアサロンを特集。

Vol. 1214

新学期にむけて文具にこだわる

米国は9月から新学年がスタート。8月後半ともなると子供たちは学用品や通学バッグなどの新調に躍起になる。学習でも仕事でも毎日使う文具だから、やはりこだわりたい。円安の恩恵で、直輸入の日本製文具が求めやすくなった。ニューヨーク市内で入手できる良質な文具の最新事情をまとめてみた。