精神科医が薬物違法販売 おとり捜査を経て逮捕<マンハッタン>

ニューヨーク市検察当局は先月24日、マンハッタン区ミッドタウンで開業している精神科医の男とその助手が、医療的な正当性なしに中毒性のある薬物を違法販売し、現金を得ていた容疑で逮捕されたことを発表した。同日付パッチが伝えた。

東28ストリートで開業する同医師は、ブルックリン区のインターフェイス医療センターの教員も務めているが、NYPDによると、麻薬の違法販売は同センターとは関連がないという。NYPDは2019年夏、同医師のオフィス前で「薬物を求める活動」が増加しているという苦情を受け、捜査を開始。ニューヨーク市・州の麻薬取締各局が捜査に加わった。

今年1月、NYPDのおとり捜査官2人が患者のふりをして同医師の診療所を訪れ、同医師の診察を受けずにアンフェタミンなどの処方せんを入手した。捜査が進むにつれ、捜査官は同医師と直接接触するようになり、処方される薬物の量も増えたという。同医師は逮捕についてのコメントを控えた。

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1203

大学進学を考える 日本と米国、二つの国で学び暮らす選択

コロナ禍を経験して社会は大きく変わった。日本社会も例外ではない。未来を見据えて、グローバルな大学進学の選択肢の一つとして、米国と日本で自分たちのルーツを生かす学びについて掘り下げる。

Vol. 1202

メトロノース鉄道に乗って行く 週末プチお出かけ〜コールドスプリング編〜

メモリアルデーとともに本格的な行楽シーズンが到来。日帰りディストネーションとしてニューヨーカーに人気のパトナム郡コールドスプリングを訪ねてみた。

Vol. 1201

注目の起業家たちにインタビュー〈続編〉 ニューヨークで奮闘する革新者たち

既存のビジネスの枠に収まらない彼らが新たに切り開く道こそが、未来を変える。その情熱とアイディアの根源を聞いた。これから起業したい人必見!

Vol. 1200

今、ニューヨークを駆け抜ける 注目の企業家たち

社会にイノベーションを起こした女性起業家たちにインタビュー。彼女たちの情熱とポジティブなマインド、アイデアをビジネスに変えるまでの方法を聞いた。次号は男性篇をお届け。これから起業したい人はお見逃しなく!