懲役120年の量刑 カルトリーダーが性的人身売買<ブルックリン>

ブルックリン区連邦地裁は先月27日、表向きは自己啓発セミナー主宰団体として活動しながらも、裏では信者を性的に搾取していたカルト集団「NXIVM(ネクセウム)」の創設者であるキース・ラニエール被告に対して、懲役120年の量刑を言い渡した。同28日付FOX5ニューヨークが伝えた。

ニューヨーク州オールバニ付近を本拠とする同団体の信者は億万長者やハリウッド女優などを含み、信者の一部は、ラニエール被告被告のイニシャルの焼き印を体に入れられ、性奴隷とされた。

数年に及ぶ裁判では、性的目的の人身売買の犠牲となった元信者たちが長時間の証言を行い、同被告は昨年6月に恐喝、外国人密入国、性的人身売買、15歳の少女に対する性的搾取、司法妨害などの罪で有罪を宣告された。

検察は終身刑を、弁護団は懲役15年の量刑を求刑していた。被告は後悔の念を示しておらず、全ての罪状について無実を主張している。弁護団は検察側が求めた終身刑は過度だと述べ、上訴する方針でいる。

               

バックナンバー

Vol. 1297

今話題のプランタンニューヨーク

今年3月下旬に、160年の歴史を持つフランスの百貨店プランタン(PRINTEMPS)が、ウォール街に米国初出店を果たした。「百貨店ではない」をコンセプトにした小売りの新時代を切り開く新しいリテールモデルを目指す、今号ではそんな話題のプランタンニューヨークの魅力を探ってみた。

Vol. 1296

いつだってキレイでいたいっ! 日系人に優しい! 最新「プチ整形」事情

男女問わず、いつでも若々しく美しくいたいという気持ちは誰にでもあるもの。しかしながら、美容整形大国の米国とはいえ、人種や肌タイプの違い、費用の高さや言葉の壁など、ローカルの美容皮膚科や美容外科に通うのはちょっぴり不安…。そんな読者の声にお応えし、今夏の日本一時帰国の際にも使える、日本の最新「プチ整形」事情をご案内していきます!

Vol. 1295

大人も楽しいブロードウェーミュージカル

ニューヨーク演劇界のアカデミー賞と言われる第78回「トニー賞」の発表(6月8日)が近づいてきた。コロナ禍による低迷から完全復活したブロードウェー劇場はどこも連日満席の賑わい。毎晩、40以上の舞台で超一流の歌や踊りや悲劇喜劇が繰り広げられている。ファミリー向けでロングランの「ライオンキング」「アラジン」「ウィキッド」「ハリーポッター」は相変わらず人気トップだが、中には大人の鑑賞にふさわしい作品もある。比較的新しい舞台を中心に成熟世代が気になるブロードウェーをご紹介する。

Vol. 1294

私たち、なことてま

気になるビジネスを深掘りする連載企画。今回は「丁寧・フレキシブル・手頃な価格」で親しまれる引っ越し業者ターザンムービングの代表・ホセさんと、個々の状態に応じてカスタマイズした施術を行う、マッサージ・セラピストの秋山さんに話を伺った。