基金から90万ドルを着服 被告が有罪認める<ウェストチェスター>

先月29日、ニューヨーク州ウェストチェスター郡ホワイトプレーンズの連邦裁判所において、元NYPD警部補の弁護士が、元同僚が911被害者補償基金から給付されることになっていた90万ドルを着服していたことを認めた。同30日付NBCニューヨークが伝えた。

同被告の元同僚であるNYPDの警官は、2001年の米同時多発テロ後に世界貿易センター跡で何カ月も作業を行い、05年にがんを宣告された。宣告を受けて、911被害者補償基金から100万ドル以上を給付されることになっていたが、弁護士を務めた元同僚の被告は、うち90万ドルを自身の税金支払いや当時の妻子に与えるなどして着服し、10万ドルしか被害者に渡さなかった。

弁護士の受け取り分として設定されていたのは、給付金総額の10%に過ぎなかったという。

量刑は来年2月に言い渡される予定で、最長で懲役10年となる可能性があるが、被告が上訴しない旨を検察側と合意したため、最長で4年と3カ月になる見込み。

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