市と州を消防士ら提訴 コロナ対策巡り <ニュージャージー>

ニュージャージー州アトランティックシティーの消防士組合は、消防士多数が新型コロナウイルスに接触したとして、感染予防対策を巡り、州と市に対して訴訟を起こした。先月27日付FOX5ニューヨークが伝えた。

感染拡大を抑えるための州・市当局による「効果のない取り組み」が消防士とその家族、一般市民の健康と安全を危険にさらしたとして、同州アトランティック郡上級裁判所に提訴した。訴状によると、コロナウイルスに接触した同市の消防士は65人にまで増加。消防士組合は、それらの消防士に対する有給での14日間自己隔離と、勤務交替時の消防署の消毒の他、新規雇用者に対して、近日開始予定の訓練の延期を、州と市に求めている。

同州地域問題当局は、「ウイルス検査陽性者と勤務していた消防士は、検査受診まで即隔離。陰性の無症状者と勤務していた消防士は勤務を継続する他、検温や社会的距離の保持、マスク着用など感染拡大を防ぐ対策を迅速に採用していた」と反論した。

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