「センチュリー21」廃業 13店舗閉鎖の破産保護を申請 <マンハッタン>

ニューヨークの代表的な小売業者「センチュリー21」が10日、保険会社が新型コロナウイルス関連の損失補てんを拒否したため、廃業を発表した。同日付NBCニューヨークが伝えた。

同社は10日の声明で、「連邦破産法第11条の適用を申請し、ニューヨーク、ペンシルべニア、フロリダに残された13店舗を閉鎖する」と発表した。

同社によると原因は、保険会社が1億7500万ドルの事業中断保険金の支払いを拒否したためとしている。破産法の申請により、これらの保険会社を相手取った係争中の訴訟は、破産裁判所に移行する予定だという。

同社の共同最高経営責任者レイモンド・ギャンディ氏は声明で、「新型コロナの影響で小売業者は軒並み大きな被害を受けており、われわれも例外ではない。しかし、保険金のうち大部分を受け取っていれば、何千もの雇用を救い、嵐を乗り切り、復興できたと確信している」と述べた。

同社は1961年、マンハッタン区ダウンタウンの店舗で創業した。

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1245

春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜

桜の花も満開を迎え春の行楽シーズンがやって来た。ニューヨーク市内から日帰りできるハドソン川流域・キャッツキル山麓の人気のスポットを紹介しよう。

Vol. 1244

オーェックしよ

コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。

Vol. 1243

お引越し

新年度スタートの今頃から初夏にかけては帰国や転勤、子供の独立などさまざまな引越しが街中で繰り広げられる。一方で、米国での引越しには、遅延、破損などトラブルがつきもの、とも言われる。話題の米系業者への独占取材をはじめ、安心して引越しするための「すぐに役立つ」アドバイスや心得をまとめた。