救急隊員らが市を提訴 インタビューで罰を受ける <マンハッタン>

FDNY救急隊員4人が11日、新型コロナウイルス感染症治療の最前線勤務へのインタビューに応じたために処罰されたとして、減給に対する損害賠償などを求め、ニューヨーク市を提訴した。12日付NBCニューヨークが伝えた。

4月にAP通信の取材に応じた原告の1人は、インタビュー後、患者の治療や超過勤務、制服の着用を禁じられ、他の原告2人も業務内容を制限されたと主張している。4月の非番の日にテレビ局のインタビューに応じた医療技術者は、1カ月の無給停職処分を受けたと主張している。

原告4人全員が、これらの処罰は警告なしに行われ、弁解する機会も与えられず、言論の自由を侵害するものだと主張。将来メディアに向けて発言した職員の処罰を防ぐ措置を求めている。

市は、これらの処罰を行ったことを認め、「言論の自由と患者のプライバシー保護の間の慎重なバランスが必要だ」と述べた。

原告が所属する労働組合は、患者の個人情報開示やFDNYに不利益な発言は、一切ないと述べた。

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1203

大学進学を考える 日本と米国、二つの国で学び暮らす選択

コロナ禍を経験して社会は大きく変わった。日本社会も例外ではない。未来を見据えて、グローバルな大学進学の選択肢の一つとして、米国と日本で自分たちのルーツを生かす学びについて掘り下げる。

Vol. 1202

メトロノース鉄道に乗って行く 週末プチお出かけ〜コールドスプリング編〜

メモリアルデーとともに本格的な行楽シーズンが到来。日帰りディストネーションとしてニューヨーカーに人気のパトナム郡コールドスプリングを訪ねてみた。

Vol. 1201

注目の起業家たちにインタビュー〈続編〉 ニューヨークで奮闘する革新者たち

既存のビジネスの枠に収まらない彼らが新たに切り開く道こそが、未来を変える。その情熱とアイディアの根源を聞いた。これから起業したい人必見!

Vol. 1200

今、ニューヨークを駆け抜ける 注目の企業家たち

社会にイノベーションを起こした女性起業家たちにインタビュー。彼女たちの情熱とポジティブなマインド、アイデアをビジネスに変えるまでの方法を聞いた。次号は男性篇をお届け。これから起業したい人はお見逃しなく!