~New Yorker’s English Expressions~ ニ&
元NFLチアリーダーが、海外に住む子育て世代の読者に向けて、ポジティブなマインドセットを養うメソッドを紹介する連載。
【今週の語り手: 河田】
本物を目の前にして驚いたことって、皆さん一度はありませんか? 写真の景色を見に行き、実際に肌で感じるなど、実物に触れることでしか得ることのできない感情や感覚ってありますよね。
私は18歳でNFLダラスカウボーイズのチアリーダーになると決めてから、初めてカウボーイズの試合を見に行ったのは22歳の時でした。それまでは写真や動画でしか、スタジアムやそこでパフォーマンスをするチアリーダーを見たことがありませんでしたが、実際に見にいって肌で感じるスタジアムの大きさや試合の雰囲気に感動し、衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。
画面越しに何度も見ていた景色を目の当たりにし、そこにしかない匂いや風、熱狂するファンの声援に囲まれながら得る高揚感、アメリカのスポーツ観戦ならではのホットドックを片手に、体全体からアドレナリンが溢れ出るような、不思議な感覚になりました。あの時の気持ちを文字で書き表せられないかと考えていたのですが、ふとこれが五感で本物を感じるということなのではないか、と思いました。
子どもの頃は特に、五感を刺激することで脳の発達を促すと言われています。まさに当時22歳の私の脳も、本物に圧倒されていたのだと思います。
五感を養い
創造力を育む
今はGoogleなど、ネットで調べれば何でも見れる時代です。しかし、実際に目にして体験するということは、何にも代え難い貴重な経験なのです。「本物に触れる」という行為が、子どもの成長に大きくプラスに働いていきます。
子どもの自立を促すモンテッソーリ教育では、例えば木のおもちゃなど、なるべく自然に近いものを使うことを推奨しています。子どもは私たち大人よりも感覚が鋭く敏感です。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を養うことで右脳が刺激され、知的活動の基盤が出来上がり、創造力や表現力を育むことができると言われているのです。
そろそろ夏休みにも入り、アクティビティーをお探しの方も多いのではないでしょうか。ぜひ、「本物に触れる」ということを意識してみてはいかがでしょう。いつもお子様に読んであげている本で葉っぱを見ていれば、実物の葉っぱを渡してみてください。色、感触、形、匂い、音など、子どもにとっては刺激となります。一つひとつ色や形に違いがあることや、葉っぱはどうやって生えているかなど、大人には当たり前のことでも、子供にとっては面白い発見に繋がるかもしれません。美術館に絵画を見に行くのも、大人が一緒に楽しめるアクティビティーとしておすすめです。
実際の経験から
伝えられること
今年はYAチアダンスでも、夏休みの期間にサマーキャンプを企画しています。ダンスレッスンに加えて病院、シェルター、ミリタリー訪問など、私たちの経験を基に、チアリーダーとしての社会活動について考えていく時間を設けていきます。チアダンスの技術だけでなく、チアリーダー界のトップと言われるNFLチアリーダーがどういう活動をして、どのようなメンタルを持って日々過ごしているのか、リアルな声を子どもたちに伝えていきたいと思っています。実際に経験した私たちにしかできない指導を、これからも大切にしていきたいです。
講師プロフィール
河田侑子
6歳から新体操、高校からチアダンスを始める。
日本代表として出場した全米チアダンス大会で準優勝。
大学卒業後、NFL Dallas Cowboys Cheerleadersで活動する。現在、夫と息子とアリゾナに在住。
橋詰あずさ
5歳よりクラシックバレエを習い、高校でバレエ留学する。
大学卒業後、IBM BigBlue Cheerleadersに在籍。2016年に来米し、NFL Washington Redskins Cheerleadersで活動。
現在、夫と息子とタイで3人暮らし。
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月に一度、無料のオンライン体験レッスンを開催! 次回の開催日: 7月5日(火)
【午後6時〜6時45分】4歳〜小学校低学(Cheer1)
【午後7時〜7時45分】小学・中学生以上(Cheer2)
ダンス経験者、中高生の体験クラスも受付中。申し込みや詳細、問い合わせは下記のURLかQRコードから。
yacheerdance.com
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