グローバル時代の子育て

英語の発音向上にはフォニックス

子どもの英語学習で大切なのが「正しい発音」です。英語の本を早いスピードで流暢に読むには「正しい発音」を身に付けなければなりません。読書スピードが読解力の発達に影響することは多くの研究によって明らかになっています。また英語を第二言語で学ぶ子どもの学校適応を促すにためにも「正しい発音」を身に付けることは重要です。

子どもの英語は「正しい発音」が大切

グローバル化の進展で英語が世界共通語になりつつある今、ネーティブ発音でなくてもいいじゃないか!インド英語やシンガポール英語があるように日本英語でもいいじゃないか!という考え方(World Englishes)も広がっています。

この考え方には一理あるのですが、やはり最低限の発音ルールを知っておかなければ「通じない」ことが多いのも事実です。母音が強く残る日本語なまりの英語は、英語話者にとってかなり聞き取りにくいものです。

子どもが現地校の学習についていくためには、英語の本を早いスピードで読まなければなりません。英語圏の学校は日本よりもはるかに大量の読書を要求します。読書スピードが遅い子どもは、本を読むためにネーティブの何倍もの時間を費やさなければならないのです。

英語の正しい発音を身につける最適の方法がフォニックスです。フォニックスは英単語を構成する音を学ぶ学習です。英語には44種類の音と120種類の綴りパターンがあります。これらを一通り学ぶことで未知の単語であっても正しい発音で読めるようになります。

子ども時代はネーティブ英語を聞かせるだけ!

子ども時代は「正しい発音」を身に付ける最適期です。この時期の子どもは、ネーティブの英語を聞くだけで正しい発音を身に付けることができます。口の形はこう、舌の位置はここ、発声場所はここ、といったわずらわしい説明は一切不要です。

子どもに聞かせる英語は、わらべ歌でもアニメ番組でもいいのですが、おすすめは「フォニックス」です。フォニックスの要素が詰まった歌を繰り返し聞かせ、覚えさせるだけで「正しい発音で読む技術」を身に付けることができるのです。

具体的には「A says a/エイ セッズ アッ」とアルファベットの名前と音を教える歌。「A for apple/アッ フォー アップル」と単語の最初の音を教える歌。「The cat sat on the mat/ザ キャット サット オン ザ マット」と単語の終わりの音(ライム)を教える歌などを聞かせることで英語の発音と読み方を覚えることができます。

インターネットを活用する!

フォニックスの歌はインターネットで検索すればいくらでも見つけることができます。Youtubeではたくさんのフォニックスソングを無料で見聞きすることができます。これらを活用することによって、子どもはごく自然に英語の正しい発音を身につけることができます。

またナーサリーライムやマザーグースと呼ばれる「わらべ歌」も英語のリズムと発音を身に付けるための優れた教材です。英語独特のリズムを身に付けるには「ライム」と呼ばれる音韻パターンに多く触れることが近道です。

子どもが4〜5歳になったらスマートフォンやタブロイドのアプリやゲームを使ってフォニックスを学ぶことができます。日本語のアプリも販売されていますが、お勧めは海外で開発されたネーティブ向けのフォニックスアプリです。英語だけのアプリでも子どもはすぐに使いこなせるようになります。

アプリ以外にもインターネットを活用すれば発音を学ぶことができます。お勧めはアメリカの教育テレビであるPBSのウェブサイトです。「Sesame Street」などの超有名番組はもちろん、子どもたちに人気のアニメ番組を無料で楽しむことができます。

 

 

船津徹 (ふなつ・とおる)

TLC for Kids代表 教育コンサルタント

1990年明治大学経営学部卒業。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。
しちだ式教材制作に従事。2001年ハワイ州ホノルルにてグローバル教育を行う学習塾
TLC for Kidsを開設。
2015年に
TLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校開設。2017年上海校開設。
アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上のバイリンガルの子どもの教育に携わる。
イエール大学、ペンシルバニア大学など米国のトップ大学への合格者を多数輩出。
著書に「すべての子どもは天才になれる、親(あなた)の行動で。」(ダイヤモンド社)、「世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方」(大和書房)。

 

 

 

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