グローバル時代の子育て

フォニックスの教え方 その2

フォニックスは、アルファベットの文字と音の関係を教えるものであり、ゲーム感覚で楽しく教えることが大切です。フォニックスチャート、フォニックスカード、音が出るフォニックス玩具、フォニックスアプリやゲームなどを活用して楽しく取り組むことを忘れないでください。

特に6歳未満の幼い子どもにフォニックス学習を実践する場合は、「親子で楽しく遊ぶ時間」であることを心がけましょう。英語を教え込もうとすると子どもが逃げていきますので注意しましょう。

文字を書く取り組みのタイミング

フォニックスを定着させるには「文字を書く取り組み」が不可欠なのですが、文字書きを取り入れるタイミングについては配慮が必要です。筆圧が弱く、まだ上手に書けない乳幼児に書く取り組みを強要すると、文字学習を楽しむことができず、文字嫌いになることがあります。筆圧が弱い子どもには、ホワイトボードと水性マーカー、お風呂で使えるお絵描きセットなど、指先の力が弱くても楽しく書ける道具を活用してください。

小学生以上の子どもには、フォニックスワークブックを購入して取り組ませてみましょう。Amazonなどの通販サイトで「Phonics workbook」と検索すればワークブックがたくさん見つかります。

まずは「Grade K」「Grade 」を購入して試してみましょう。ワークブックはネーティブ向けのもので、英語だけで書かれたものがお勧めです。フォニックスワークブックにはたくさんのイラストが含まれていますから英語初心者の子どもでも意味を理解することができます。

YouTubeを有効に活用する

フォニックス学習をスタートしたら、YouTubeでフォニックス動画を見ることを日課にしましょう。子どもがフォニックス動画を楽しめるようになれば、子ども自身の意欲で読む力を獲得していくことができます。またフォニックス動画を見せることで、発音が良くなることはもちろん、リスニングの向上やボキャブラリーの構築にも効果があります。

見せる動画はフォニックスに限定する必要はありません。英語のアニメや子ども向けの教育番組(PBS Kidsなど)を見せてもかまいません。子どもがお気に入りのキャラクターを見つけたら、そのキャラクターが登場する本を購入して子どもに読ませてみましょう。

フォニックスは英語オンリーで教える

フォニックスは日本語を介さずに、英語オンリーで教えることがポイントです。日本語が発達途上の子どもに「これはエイよ、発音はアよ」というように日本語と英語をミックスして教えると、何が日本語で、何が英語なのか、よく分からないことがあります。

バイリンガル教育を成功させるには、英語のコップ(英語思考)に英語情報を大量インプットすること、すなわち「A, a, ax/エイ ア アックス」と英語オンリーで教えることが原則です。

「発音に自信がない親が教えても大丈夫なの?」と心配されるかもしれませんが、YouTubeなどでネーティブ英語を聞かせていれば大丈夫です。子どもは大人よりも耳が良いですから、ネーティブ英語を聞くだけで正しく再現することができます。日頃からネーティブ発音を聞かせていれば、親の発音でフォニックスを教えても何ら問題ありません。

フォニックスチャートを貼る

フォニックス学習を始めたら、アルファベットチャートを子どもの目に入る場所(高さ)に貼りましょう。子どもは目に入るものを無意識に反復学習します。壁にチャートを貼っておくだけで子どもが自主学習してくれますので、ぜひ実行してください。*フォニックスチャートは私のブログから無料ダウンロードできます。(ameblo.jp/tlcforkids

 

 

 

 

 

 

船津徹 (ふなつ・とおる)

TLC for Kids代表 教育コンサルタント

1990年明治大学経営学部卒業。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。
しちだ式教材制作に従事。2001年ハワイ州ホノルルにてグローバル教育を行う学習塾
TLC for Kidsを開設。
2015年に
TLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校開設。2017年上海校開設。
アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上のバイリンガルの子どもの教育に携わる。
イエール大学、ペンシルバニア大学など米国のトップ大学への合格者を多数輩出。
著書に「すべての子どもは天才になれる、親(あなた)の行動で。」(ダイヤモンド社)、「世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方」(大和書房)。

 

 

               

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