グローバル時代の子育て

英語は会話力より読み書き力

グローバル化の進行に伴い日本の学校にも外国人子弟が増えました。都市圏はもちろん、地方の学校にも世界中から日本に移り住んできた外国人子弟が在籍することが珍しくなくなりました。しかし外国人子弟の多くは、授業にスムーズについていけずに勉強で苦労しています。なぜでしょうか?

学力の源は会話力でなく学習言語力

それは「学習日本語力」の弱さです。学力を獲得していく土台となる日本語を「読む力」や「書く力」が足りずに、授業についていけないのです。もちろん国語では「日本語の読み書き」を教えてもらえます。しかし、もともと日本語力が弱い外国人子弟が、日本人向けの教科書を使った授業を受けても満足な読み書き力が身に付かないのです。

日本人の子どもは、小学校でひらがなを習う以前に、幼稚園や家庭で日本語の文字のインプットを受けて育ちます。すでに、五十音を覚えて小学校に上がってくる子どもがほとんどです。ところが、外国人子弟は日本語に触れる経験が全くないまま、いきなり小学校で日本語の教科書を読まなければなりません。

外国人の保護者には日本語が話せない人が多く、家庭で日本語を教えることができません。日本人家庭であれば、親がひらがなや漢字の読み書きを教えたり、本読みをサポートできますが、外国人家庭ではそれができないのです。

英語の文字のインプットが少な過ぎる

実は、これと同じことが日本の英語教育でも起きています。学習英語力の入り口である「英語の読み書き」訓練が足りていないのです。週に1回、学校の授業で英語に触れる程度では満足な読み書き力が身に付くはずがありません。

英語の文字のインプットが足りないと、英語に対する抵抗感が抜けません。分かりやすく例えるなら、韓国に行ってハングル文字に囲まれたような状況です。目にする文字を読むことができず、右も左も分からない状態なのです。まずは文字が読めるようにならなければ、安心してお店に入ることもできません。

子どもに英語力を付けてもらうには、まず英語の文字のインプットを増やして、英語に対する抵抗感を排除することが近道です。家庭では英語の文字チャートを貼ったり、英語の本に触れたり、動画を見るなど、インプットを増やすことを心掛けてください。

読めると自信がつく

英語学習は、「リーディング力の育成」に集中すべき。私がこのことをしつこくお伝えしているのには理由があります。それは、英語が読めるようになると英語に「自信」が持てるようになるからです。「英語が読める」「英語は簡単だ」と子どもが思えば、そこから先の学習がスムーズに進みます。

子どもの勉強や習い事はスタートが肝心なのです。最初に失敗すると、拒否反応を示すようになります。サッカーをしたことがない子どもをいきなり教室に入れても、楽しむことができず、「もう行きたくない!」となってしまいます。

インターに通う子どもの例

「娘がインターナショナルスクールに通い始めて3カ月が経ちました。船津先生のアドバイスのおかげで、両親も英語が下手ながらも、クラス行事やボランティアに積極的に参加したりすることで、担任の先生が娘に目をかけてくれるようになり、またクラスメートの親ともよい関係を築くことができています。英会話は現在も遅れをとっていますが、学習英語はアドバイス通り、『フォニックス』のおかげで不思議と授業についていけているので、先生や周りの子も、娘を違和感なく受け入れてくれています。船津先生のカウンセリングを受けていなかったら、本当に迷走して悩んで大変なことになっていたと思います。娘に対しては、英会話の練習だけをしていたと思います。全てがあまりに素晴らしいアドバイスなので、ご報告させていただきました」

 

 

 

 

 

 

船津徹 (ふなつ・とおる)

TLC for Kids代表 教育コンサルタント

1990年明治大学経営学部卒業。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。
しちだ式教材制作に従事。2001年ハワイ州ホノルルにてグローバル教育を行う学習塾
TLC for Kidsを開設。
2015年に
TLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校開設。2017年上海校開設。
アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上のバイリンガルの子どもの教育に携わる。
イエール大学、ペンシルバニア大学など米国のトップ大学への合格者を多数輩出。
著書に「すべての子どもは天才になれる、親(あなた)の行動で。」(ダイヤモンド社)、「世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方」(大和書房)。

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