アイデア盛りだくさん 日本語で楽しく遊ぼう

ニュージャージー日米協会主催の、「ひまわりクラス」のオンラインクラスが4月から開催している。

幼児日本語教師、リトミック、育児セラピストなどの資格と経験を持つ、インストラクターのモイ仁子(きみこ)さんは、「日本語で楽しく遊ぶクラスです。子供を飽きさせないように、毎回いろいろ工夫しています」と話す。

 

4月から行われているオンラインクラス。多いときは20人以上の子供たちが参加している

 

「きょうのお天気は、なーに?」。お天気マークが描かれた丸いチャートを手に画面に登場したきみこ先生。「晴れです!」と元気に答える子供にうなずきながら、晴れマークを指差す。

ぬいぐるみと一緒に身振り手振りを付けて、「お返事の歌」を歌った後は「クリがあったぞ」を歌いながら、先生が作った紙の栗を紙のお盆の上に置いていく。「1個の次は何個置いた?」「2個」「もう1個置いたら何個になる?」「3個」「よくできました」と、みんなで楽しく数字を覚えていった。

グー、チョキ、パーの絵が描かれたカードを使って遊ぶ「ジャンケンポン」の時間になると、先生の息子のトーマスくん(11歳)が登場。先生のピアノ伴奏に合わせて、季節にちなんだ「やきいもグーチーパー」や「まつぼっくり」の歌を、手遊びをしながら歌ってくれた。

その後、大好きな製作の時間。工作などに使う教材は先生が事前に郵送。この日も郵送された色紙を使って七面鳥の絵を描いていく。ママと一緒に色紙を切ったり貼ったりする子供たちに、先生が「上手、上手」と声を掛けると、うれしそうに手を動かしていた。

動物やおにぎりの絵カードを使って単語を覚え、「森のくまさん」の歌に合わせて紙芝居を楽しみ、先生が手品も披露。盛りだくさんの内容で、あっという間に40分が過ぎていた。

 

2015年にニュージャージ州フォートリーで開始以来、参加家族は口コミで広がっている

 

桜子ちゃん(2歳7カ月)の母親の坂本友紀さんは、「クラスに入ってから娘はみんながやるのを見て、自分もやってみるようになりました。先生は工作や歌、じゃんけんなど、子供が興味を持つものを取り入れてくださるので、とても参考になります」と話す。

ニューヨーク在住16年のヌンニエズ・裕美さんは、「娘のエリース(3歳7カ月)のために、日本語で幼児教育を行うクラスを探してここに行き着きました。子供を飽きさせないようテンポよく進んでいくので、この時間を親子共々楽しみにしています」とほほ笑む。

 

毎回、きみこ先生のアイデア満載のクラスが人気となっている

 

魁斗くん(3歳1カ月)のママの熊野旬(じゅん)さんは、「息子はここですぐ友達ができて、よく一緒に遊んでいます。先生がいると子供は集中できる時間が持てます。私にとってもママさんたちと画面で顔を合わせられる貴重な時間です」と、親子で楽しみにしているようだ。次回のクラスを皆わくわくしながら待っている。

 ひまわりクラス卒業後は、4〜7歳対象の「ほおずきクラス」でも引き続き楽しく日本語が学ぶことができる。

 

 

今週の先生
モイ仁子(きみこ)さん

 

子供はすぐ飽きてしまうので、いつもアンテナを張って新しいアイデアを考え、勉強を続けています。さまざまな仕事の経験を通じて、皆さんを盛り上げ、興味を引きつけるにはどうしたらいいかを一番に考えるようになりました。子供だけでなく、ご両親も一緒に毎回新しい発見と成長ができるような楽しいクラスを心がけています。飛び入り参加も歓迎です。

 

Himawari Class
オンラインクラスを、毎週火・水・金曜日の午前10時〜10時40分および火曜日の午後5時〜5時40分に開催。
対象は22カ月〜4歳くらい。
1回無料体験可。
【問い合わせ】
kimikomoye0216.wixsite.com/homekimikomoye0216@gmail.com

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1255

夏の和野菜

盛夏のニューヨーク。色鮮やかな野菜たちが街中に溢れ、目を奪われるが、私たち在留邦人はどうしても和野菜が恋しい。実は、よく探せば、こんなアウェーな土地でも本格的な日本の野菜が手に入る。グリーンマーケットや野菜宅配サービスの賢い利用法など、今回の特集ではとっておきの和野菜情報をお届けする。