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私(船津徹)の新著『すべての子どもは天才になれる、あなた(親)の行動で。』が発売中です!子どもの個性を才能に変える家庭教育について解説する一冊です。以下本文からの抜粋をご紹介します。
天才は後天的に才能を開花している
「人生は、生まれた環境によって左右される」とよくいわれます。
例えば、「金持ちの子どもは金持ちになり、貧しい家庭の子どもは貧しいまま」などといわれることがありますが、果たして、それは真実なのでしょうか?
長年教育に携わってきて、さまざまな子どもたち、そして親たちを見てきました。アジア人や欧米人、また文化や経済的なバックグラウンドが全く異なる親子たちです。
天才と呼ばれる子どもと、その親。かつては神童と呼ばれていたものの、人生の中で挫折してしまった子どもと、その親。また、中学生くらいからメキメキと実力を付けて、圧倒的な才能を身に付けていった子どもと、その親など。
さまざまな人生模様がありますが、何が人生を分けているのでしょうか。
それは、よい家庭教師を付けることでも、有名校に入れることでもありません。決定的な差をつくっているのは、親のあり方なのだということが、まずお伝えしたいことです。
親の職業と子どもの将来は無関係
確かにビジネスで成功している人の子どもが、親と同じように学業やビジネスで成功していく例は多々見られます。経済的に豊かであれば、子どもによりよい教育環境を与えられるというのは、決して嘘ではないでしょう。
しかしながら、経済的に豊かな家庭で育った子どもが全員うまくいっているかといえば、そんなことはありません。むしろ、親からの期待やプレッシャーが強すぎるあまり、「子ども不在」の教育でつぶれてしまうケースは多いのです。また、親からの愛情不足で、精神的にもろくなってしまう子どもいます。
一方で、経済環境がよくない、親はごく一般的な職業、という家庭からも、とてつもない才能を持った子どもが育つという例も多々あります。
例えば、日本人で初めて、テニスの4大大会を制覇した大坂なおみさんを例にとると、彼女の親はテニスの経験がほぼなかったといいます。にもかかわらず、父親はコーチとして指導し、大坂さんの偉業をサポートしてきたのです。
親がバイアスに惑わされない
教育においては、「お金がないからよい教育ができない」「自分たちに才能がないから子どもも才能がない」というのはバイアス(偏見)であり、そのようなバイアスは今すぐに捨ててほしいのです。親のバイアス、理想の押し付けなどが、子どもの真の才能をつぶしてしまっている。私はそう感じてなりません。
最初から、「ダメだ」「お前はこう生きるべきだ」という前提でスタートしていれば、子育てがうまくいくはずなどないのです。
では反対に、優秀な子どもが育つ家庭で行われているのはどんなことなのでしょうか? 賢い親の下で育った子には、三つの柱が備わっています。
その柱とは、「よい習慣」「思考力」「アイデンティティーの確立」です。
優秀な子が育つ家庭で行われていること
「よい習慣」とは、子どもの人間性をつくるベースになる行動習慣のことです。性格、情緒、やる気なども含めた人間性は、よい習慣によってつくられていきます。その習慣づくりを意識した家庭教育が行われています。
「思考力」とは、誘惑の多い世の中で子どもがよりよい道を選んでいくために欠かせない力です。特に、周囲に惑わされず物事の本質を見抜く思考(クリティカルシンキング)が家庭で培われています。
「アイデンティティーの確立」は、自分は何者であり、どう生きるかの指針を決めていく力。このアイデンティティーの確立こそが教育の最終目標であり、親はそのために子育てをしている、といっても過言ではありません。
船津徹 (ふなつ・とおる)
TLC for Kids代表 教育コンサルタント
1990年明治大学経営学部卒業。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。
しちだ式教材制作に従事。2001年ハワイ州ホノルルにてグローバル教育を行う学習塾TLC for Kidsを開設。
2015年にTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校開設。2017年上海校開設。
アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上のバイリンガルの子どもの教育に携わる。
イエール大学、ペンシルバニア大学など米国のトップ大学への合格者を多数輩出。
著書に「すべての子どもは天才になれる、親(あなた)の行動で。」(ダイヤモンド社)、「世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方」(大和書房)。
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