【レポ】ポペノメソッドの発音矯正グループ指導 リズムと動きで体得目指す

行き交う人も半分寝ぼけたままの、土曜日午前中のミッドタウン。熱血ポぺノ先生と熱心な日本人生徒たちの、発音矯正レッスンが始まった。

この日は母音、子音、リズムを、例文を使って仕上げていく「パートA」の月間最後のクラス。日本語を流ちょうに話すポぺノ先生が、ジョークを交えながら進める授業は笑いが絶えない。

まずは前回の復習から。自発的に発音練習を始める生徒から、Nの発音について質問が上がった。ポぺノ先生は「日本語でのNは『なにぬねの』と『ん』ですよね。単語の最後に来る英語のNは、舌を上あごに付ける、強いNです」と回答。日本語に通じているからこその説得力だ。

指揮者のように手を動かしながら、文章のリズムをみんなで確認。このクラスでは、音の強弱と発音、そしてリズムを重要

 

お次は「Kitten」など、Tが連続する単語の発音。「この場合、Tは発音しないよね?」という問い掛けに、生徒が実際に声に出してみると、先生はすかさず「まだTが聞こえてる! 舌はそのまま、鼻腔を広げる!」と厳しく指摘。みな鏡を持ち出して、チェックし始めた。「日本語は口の中での舌の動きで、音を出す。口の周りの筋肉を使わないんだな。もっと筋肉を使って」

鏡を見たり頬の筋肉を触ったりしながら、基本母音をみんなで徹底的に練習。「POSEとPAUSEは日本語では同じ発音だけど、英語で意味も発音も、全然違うからね」

そしてここから、リズム練習に入る。まずは例文に音の強弱を付けて、覚える。「会話は気持ちのバイブレーション。感情を込めて歌うのと一緒だ。そうじゃないと通じない」と先生。

例えば、「Stop Stalling and Pass the Box」という一文にリズムを付けると、「ダーダダダダーダー」。指揮者さながら、腕を振り、首を振る先生に合わせて、みんなで連呼。「考えないで! 僕の動きを見て!」と先生。

生徒の細かい発音の違いも聞き逃さない、ポペノ先生。口の筋肉の動きを実演しながら説明中

 

オープンクラスで、生徒のバックグラウンドもさまざまだ

 

それから母音の確認だ。まず口の形を作ってから音を出し、次はクイズ形式で、生徒それぞれが例題のリズムと母音の発音記号を当てる。長く通っている生徒たちは中々の的中率で、先生も満足げだった。

ビジネススクールに通う彦田勇哉さんは、周囲はアメリカ人ばかりで、会話で苦労することがあったという。「今まで気が付きもしなかった、日本語にはない発音を、鏡を見ながら練習しています。先生が面白いのでクラスが楽しい」と授業を振り返る。

メーカー勤務で在米歴6年の大理眞さんは、社内は日本語訛りに慣れているアメリカ人ばかりなので問題なかったが、外で英語が伝わらないことに驚き、このクラスを受講。「相手から聞き返されないようになりたいです。これからもずっと続けていきます」と意気込みを語った。

【編集部よりお知らせ】

市のコロナウイルス対策措置により、同クラスは17日現在、オンラインコースのみ受講可能です。詳細は左記ウェブサイト参照。

 

 

今週の先生
ジョシュア・ポペノさん

日本人はとても頭が良いですが、恥ずかしがり屋で、喋るのがなかなか上手くならない。それはもったいないし、辛いですよね。その気持ちは良く分かります。私は日本に16年間住んで、日本が大好き。今やっていることは、それまでの経験を含めて、自分に何ができるか考えて辿り着いた結果なんです。会社員、学生、主婦、歌手、学びたい人はみんな大歓迎ですよ!

 

Popenoe Method

オープンレベルで、毎月A〜Dに分かれたクラスを、毎週水・土曜日にミッドタウンでクラスを開催している。
オンライン講座やビデオ講義なども豊富に用意。
いずれも詳細はウェブサイトを参照。
【問い合わせ】
244 W. 54th St., #1202popenoemethod.com

 

※3月20日号の記事を再掲しています。

 

 

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