~New Yorker’s English Expressions~ ニ&
日曜日の夜、クイーンズ区フラッシングのNYバドミントンセンターに、「バドミントンサークル」の仲間が集った。
今年から同サークルの代表を務めている、郷(さと)さくらギャラリーディレクターの林洸次さんは、「楽しむことが第一のサークルで、バドミントンを通して体を動かしながら、みんなで交流する場になっています」と説明する。
まずはウオーミングアップとして、2人1組で基礎的な打ち方の練習を行う。1時間ほど交代で行った後は、男女混合ダブルスによるゲーム練習が始まった。このゲームでは、15ポイント先取制で行っている。「とにかく実際にやってみることです。初心者も多いので、遊び感覚で楽しくゲームをしながら慣れていってもらいます」と林さん。
同サークルは初心者から上級者までバランスよくそろっているので、ゲームでは初心者は経験者と組んで、ゲームをしながら経験者からルールや打ち方を教わり、実践で覚えていく。
もっとうまくなりたいという人は、練習開始前に早めに来てもらい、マンツーマンで教えているという。
シャトル(羽根付きの球)が返せなくてがっかりしている初心者に、経験者から「あの線に向かって打ってみて」と指示。相手方からも、「あー、おしい!」「ナイスショット!」と、声援が飛び交っていた。
転んでも、ミスをしても、「あー、ごめんなさーい」「ドンマイ!」と、みんな明るい笑顔だが、上級者同士の打ち合いになると空気が一転。激しいラリーが続き、鋭いスマッシュが決まった。
この日初参加の風間愛さんは、「やったことがないことに挑戦してみたくて参加しましたが、あまりにできなさすぎて恥ずかしかったです。でも皆さんが、気にしなくてよい雰囲気を作ってくれたので、プレッシャーなしで楽しくプレーできました。ヨガとダンスのインストラクターをやっているので、できない生徒さんの気持ちが理解できたことが大きな収穫でした」と、次回を楽しみにしていた。
システムエンジニアの横井千香さんは、バドミントン歴10年。「こっちに赴任してきた当初は友達がいなかったんですが、ここに参加してたくさん友達ができました。このサークルは友達作りがメインの目的です」と話す。この日は横井さんの誕生日で、みんなに拍手されて出てきたケーキに満面の笑顔を浮かべていた。
「バドミントンはコミュニケーションツールです」という副代表の原田博幸さんは、バドミントン歴20年の腕前ゆえ、他の参加者に教えることが多いようだ。「うちは、『がっつりバドやりましょう』というものではなく、日本人同士の交流が目的で、フランクでやさしい雰囲気なのがいいんです」と笑う。
練習後には、毎回みんなで食事をして酒を交わし、さらに交流を図っているそうだ。
今週の先生
林洸次さん
初心者から経験者まで幅広く、全くラケットを握ったことがない初めての人でも、すぐに楽しめるような内容になっています。友達作りや日本人同士の交流の場として、また、忙しいニューヨークでの生活の中で、少しでも息抜きや情報交換の場所として利用してもらえればと思っています。特に初心者にもっと参加してもらいたいので、ぜひ気軽に顔を出してください。
Japanese Badminton Club
不定期で月2回、日曜日の午後6時〜8時に、
クイーンズ区フラッシングのニューヨーク・バドミントン・センター(132-70 34th Ave., Flushing, NY 11354)で実施。
コート代として1回17ドル。
ラケットの貸し出しあり。
【問い合わせ】
8hioftgw@gmail.com(はらひ)