寒くて長いニューヨークの冬は温かいスープと麺でも啜りたくなる季節だ。しかし寒い時の外食は避けたいもの。そんな時は自宅で手頃に食べられて身体を温められるインスタントラーメンはいかが? 今回は知られざるインスタント麺の誕生秘話からアレンジレシピまで紹介。
日本に親がいる人、将来日本で終活する予定の人必聴! 日本を拠点とするTOMAコンサルタンツグループは
最終回は、これまでの話を踏まえた上での「もしも」のケースを確認していく。自分自身と相手、そして子供にとってベストな選択ができるよう、専門家にしっかり相談していこう。
Q. 親権にかかわらず、双方の親がそれぞれ子供と過ごすのが普通だと言っていましたが(第2回参照)、例外はありますか?
A.
前提として、アメリカでは離婚したとしても親子は親子、という考え方です。基本的には親が子供の面倒を見るのは当たり前なので、例えば父親側が、「離婚後は子供の面倒を見たくない」と、面会(visitation)を放棄する意思を見せた場合、裁判官が「では多額の養育費を支払うように」と夫側に命じる可能性がありますね。
逆に、面会を求めている相手に子供への暴力・虐待を加える危険がある場合、裁判所に面会の監督(supervised)を求めることができます。ただし、これらはその危険性を証明する必要があるので、証拠がなければ通りません。
監督では、面会の回数を一時的に制限する他、親族などの第三者に立ち会いを求めるなどの措置があります。一定期間の経過を見て問題がなければ、監督は終了となります。
Q. 子供が、親との面会を拒否することはできますか?
A.
公式に書面で宣言することは難しいですね。裁判官が拒否を認可することもないでしょう。
子供が「(親権がない親に)会いたくない」と発言すること自体は、もちろん自由ですが、何度も会わないケースが続いた場合、親権がない親は、裁判所に不満を訴えることができます。親権がある親(子供と一緒に暮らしている親)が権利を侵害している、言い換えると義務を履行していないという判断ですね。
裁判所は、親としての義務を果たしていないと見なしたら、親権をはく奪してくる可能性もあります。親権は、基本的に裁判官の命令に従わないと、失ってしまう危険が高まりますね。
会う頻度が減れば、子供は親に会いたい気持ちが薄れてしまいますから、とても難しい問題です。
Q. もし、相手の不倫を理由に離婚を検討している場合、何か準備すべきことはありますか?
A.
裁判所は離婚の理由を聞きません(第1回参照)ので、「○月○日に不倫相手と会った」といった事実などは、特に必要ありません。
その夫婦に不和が生じ、結婚生活が難しくなったと判断された場合は、そのまま離婚が認められるのが原則です。
Q. ニューヨーク州と他州で、法律にどのような違いがあるでしょうか?
A.
先述の「離婚理由を問わない」という概念は全米で共通ですが、その他の細かい法律は州によって異なります。
離婚後の夫婦の経済格差を埋めるために、裁判所が収入の高い方に生活費の支払いを命じる、という話をしましたが(第1回参照)、これは5年前に改正されたニューヨーク州独自の基準です。
ニューヨーク州では、財産が公平に(equitable)分与されます。経済的に弱い立場に多めに分配することで、子供にバランスの取れた生活水準を提供するということですね。
ただ州によっては、財産は経済状況にかかわらずきっちり同額に等分する、ということもあります。弁護士に相談して、自分の暮らしている州の規定を確認しましょう。
〈おことわり〉
当社は、掲載記事の内容に関して、一切責任を負いかねます。詳細は各専門家にご相談ください。
ウェイン・スタンレイ弁護士
カリフォルニア州立大学フルトン校および同校大学院を経て、オーストラリアのマッコーリーロースクールを卒業。
2001年よりニューヨーク州弁護士。
民事法、刑法、家族法、不動産法、移民法など。
相談から裁判所同行まで日本語で可能。
Wayne and Wayne Law Office
3 Berachah Ave.
Nyack, NY 10960
TEL: 845-988-6429
stanwayne@optimum.net
nybengoshi.com
日本に親がいる人、将来日本で終活する予定の人必聴! 日本を拠点とするTOMAコンサルタンツグループは
期間限定の連載企画! 米国版・確定申告の季節が今年も到来。しっかり基礎知識を身に付けてから専門家に相
日本に親がいる人、将来日本で終活する予定の人必聴! 日本を拠点とするTOMAコンサルタンツグループは
寒くて長いニューヨークの冬は温かいスープと麺でも啜りたくなる季節だ。しかし寒い時の外食は避けたいもの。そんな時は自宅で手頃に食べられて身体を温められるインスタントラーメンはいかが? 今回は知られざるインスタント麺の誕生秘話からアレンジレシピまで紹介。
この秋ニューヨークの最大の話題といえば、先月オープンした「ウェグマンズ」のアスタープレース店をおいて他にない。人気全米一の栄誉に輝く地元密着型スーパーだが、今までネイビーヤードに店舗があっただけで、その実態がよく知られていなかった。ところが、ここにきて売り場総面積8万7000平方フィートのフルサイズ店上陸である。抜群に鮮度のよい青果類と最高級の精肉。デリカも充実。しかも店内には日本の「魚屋さん」もあるとか。徹底解剖してみる。
漫画やアニメは米国でも日本のカルチャーのパワフルさを感じる貴重なコンテンツでもある。本号ではこれから公開を控えるアニメや今後注目のアニメや漫画のイベントについて紹介する。
ニューヨークに住んでいると一度は訪れたことがあると思われるラジオシティー・ミュージック・ホール。冬の公演、『クリスマス・スペクタキュラー』のロケッツはもちろん、長い歴史の裏側は意外と知られていない。今号では、知っているようで意外と知らない同ホールについて紹介していく。