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【YAO】伝統とモダンが共存する一皿 新時代の広東料理

YAO

伝統とモダンが共存する一皿新時代の広東料理

「家宴(Jia Yan)6品コース(138ドル)」は、鮑やタラバ蟹など高級魚介類をふんだんに使った前菜からアンガス牛のグリル、長寿麺料理、デザートまで味わえる。写真は「黒トリュフがけ海老餃子」

最近ファイナンシャルディストリクト地区の中心にオープンしたYAOは、高級食材を使用した広東料理をカジュアルに再考したレストラン。以前ソーホー地区にあり絶大な人気を誇っていたレストラン、オーガスト・ギャザリングのシェフ兼オーナーのケニー・レオンさんと共同オーナーのトーマス・タングさんが新しくオープンした店として今、中華料理界で話題だ。開放感のある吹き抜けの店内には、ダイニングエリア、バーエリア、個室も用意されており、ビジネスやデートなどさまざまシーンに利用できそうだ。

「長寿麺料理」は濃厚な鮑ソースと柔らかな蛸、モチモチの麺が絡み合い食べ応えのある一品

「揚げ鮑の金箔包み」は、金色に輝く鶏がらスープと絡めていただく

彩り美しい前菜の数々や豪快な肉や魚介の大皿料理など上質なものを気軽に味わえるアラカルトをはじめ、中国語で家族の絆を育む宴会を意味する「家宴(Jia Yan)」と呼ばれる6品のコース料理がある。ハイライトは鶏がら出汁の金色に輝くスープに黒トリュフをトッピングした海老餃子や、鮑を揚げて金箔に包んだ前菜など。蛸をふんだんに使用した長寿麺はモッチリとした麺に濃厚な自家製鮑ソースと絡みリッチなパスタのような味わいだ。伝統的な広東料理をモダンに昇華させた内容に舌包みしてみては。


YAO Modern Cantonese Cuisine

213 Pearl St., 2nd Fl.

TEL: 917-265-8119

yaonyc.com

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