クラフトビール好きの輪が広がる乾杯コラム

今日もビールがうまい! クラフトビール好きの輪が広がる乾杯コラム <Vol.20>

本場アメリカのブルワリー&ビア・バー巡り

米国にはブルワリーと呼ばれるクラフトビール醸造所が多く存在する。国内においてブルワリーの数は9,200以上(※1)、ニューヨーク州だけでも440以上あり、大手ビールメーカーにまで成長した醸造所もあれば、地元の人々に長年愛されているような小さな醸造所もある。そんなビールの歴史と奥深さを探求し、ニューヨークを中心に注目のブルワリー&ビアバー紹介していく。

(※1)アメリカ・ブルワーズ・アソシエーション調べ/www.brewersassociation.org


ヒップな若者が集まるエリア・ブシュウィック地区に昨年オープンしたマイクロブルワリー「ナイトグロウ」はビールの醸造だけでなく、「デイグロウ」という名のコーヒーのサブスクリプションビジネスも展開しているユニークなブルワリー。清々しいクリアブルーを基調とした店内はタップルーム兼カフェとなっており、西海岸風の開放的な空間の中でコーヒーやビールが楽しめる。

共同創設者で醸造家のジョニー・アイファーガンさんは、かつてシカゴを拠点とするインディーロックバンド「ザ・キックバック」のカリスマギタリストとして活躍していたという経歴の持ち主。アルコール度数は控えめで飲みやすいシンプルなビールを作ることを目指しているのだそう。また、同ブルワリーでは、原料を全てニューヨーク産のものを使用し、風味豊かなビールを醸造することにこだわっている。

「コールドIPA」はホップの苦味が軽めですっきりした後味が特徴

缶ビールのデザインは、イエローやオレンジ、ブルーなどシンプルかつ目を引く単色使いがスタイリッシュと評判のようだ

米国ではドラフトビールの泡は少なめで提供されるのが一般的だが、同タップルームでは、チェコ共和国で製造された「ルーカー」の蛇口を使用し、伝統的なチェコスタイルのマイクロフォームと呼ばれる美しい泡と共に提供している。クリーミーで甘く、ウェットなマイクロフォームは飲んでいる間、ビールを酸化から守るだけでなく、ビールに含まれる香りと風味の化合物を強化する働きがあるそうのだそう。ビールの第一印象を決定づける、そのまろやかな口当たりを是非試してみては。

オリジナルコーヒーのほか、国内外から仕入れたさまざまなコーヒーも店頭で購入可能だ

共同創設者で醸造家のジョニー・アイファーガンさん


午前11時からオープンしており、コーヒーやラテ、ペイストリーなども種類豊富に提供している

Niteglow

8 Wilson Ave., Brooklyn, NY 11237

TEL: 312-576-8137

niteglowbeer.com

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