クラフトビール好きの輪が広がる乾杯コラム

今日もビールがうまい! クラフトビール好きの輪が広がる乾杯コラム <Vol.19>

本場アメリカのブルワリー&ビア・バー巡り

米国にはブルワリーと呼ばれるクラフトビール醸造所が多く存在する。国内においてブルワリーの数は9,200以上(※1)、ニューヨーク州だけでも440以上あり、大手ビールメーカーにまで成長した醸造所もあれば、地元の人々に長年愛されているような小さな醸造所もある。そんなビールの歴史と奥深さを探求し、ニューヨークを中心に注目のブルワリー&ビアバー紹介していく。

(※1)アメリカ・ブルワーズ・アソシエーション調べ/www.brewersassociation.org


グリーンポイント地区にあるビアバーのブラウリーレーンは、ホームブルワーと呼ばれる家庭でビールを醸造する人々や、ビール愛好家たちの溜まり場的な存在として知られている。同店は、クラフトビール醸造所のグリーンポイント・ビア・アンド・エールのオーナーであり、ビール輸入業者のエド・レイブンさんが2010年にオープンした店で、主に国内のクラフトビールを中心に扱っている。

ドイツ北部にある町イェバーで醸造されたイェバーピルスナー。スパイシーで力強い香りが特徴的

コロラド州にあるクルケッドステイブ醸造所のバーボンとウイスキーの樽で熟成させたダークサワーエール

他にもベルギーやドイツなどのヨーロッパ系も取り揃えており、シーズンごとにさまざまな種類のビールに出会うことができるのだ。同店の名前は、オランダ語で「ビール通り」を意味するんだそう。

店を入るとすぐ目に飛び込んでくるのは黒板に描かれたドラフトビールの名前の数々。店内で喉を潤す場合は、ブルワリー名、場所、スタイル、アルコール度数、味のコメントなどが書かれた黒板を参考にオーダーするというシステムだ。約20種類あるメニューは毎週入れ替わるので、訪れるたびに新しいものがトライできるのも嬉しい。

常時200種類ものビールやサイダーが店内の冷蔵庫に並ぶ。季節ごとにさまざまなスタイルのビールが楽しめる

レストルームには、オープン前からの歴史を感じるいくつか写真の展示がされている

ここを訪れる客の大半が「ここは1人できても気軽に他の人と話せるので自然とビール仲間が増える」と口を揃えて話すそう。平日週末問わず、そして男女問わずフレンドリーに会話を交わせる空間の中、深め合う親交とビールの知識は、もしかすると一番のつまみなのかもしれない。


オーダーに悩んだら店長のイバンさんにその日のおすすめを聞いてみよう

Brouwerij Lane

78 Greenpoint Ave., Brooklyn, NY 11222

TEL: 347-529-6133/brouwerijlanenyc.com

NYジャピオン 最新号

Vol. 1273

トランプ大統領による新政権 第2章が遂に動き出す

米大統領選挙は今月5日投開票され、米東部時間6日午前5時30分過ぎに共和党候補のドナルド・トランプ前大統領(78)の勝利が確実となった。一方、民主党候補だったカマラ・ハリス副大統領は6日午後、首都ワシントンで演説し敗北を認めた。支持者らに向け、理想のために戦うことを「決してあきらめない」よう訴え、「この選挙結果は私たちが望んだものではない」としながらも、平和的な政権移譲が必要だと強調した。1期目とは全く異なると言われるトランプ政権2期目の行方はいかに。

Vol. 1272

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ニュージャージー州ニューアークはポルトガルからの移民とその子孫が多く暮らしていることで有名だ。今週は日本人の舌にも合うポルトガルの味を探訪、併せてリトルポルトガルの成り立ちにも迫る。

Vol. 1271

冬に飲みたくなる、贈りたくなる ウイスキー魅力再発見

ウイスキーといえば、近年ジャパニーズウイスキーが世界で注目を集め、希少価値も上がっているようだ。ウイスキーには、シングルモルトや、ブレンデッド、グレーンなど種類によって味が異なり、銘柄ごとの個性を楽しめるのも魅力だ。そこで今回は、ニューヨークでウイスキーの魅力を再発見してみよう。