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米国にはブルワリーと呼ばれるクラフトビール醸造所が多く存在する。国内においてブルワリーの数は9,200以上(※1)、ニューヨーク州だけでも440以上あり、大手ビールメーカーにまで成長した醸造所もあれば、地元の人々に長年愛されているような小さな醸造所もある。そんなビールの歴史と奥深さを探求し、ニューヨークを中心に注目のブルワリー&ビアバー紹介していく。
(※1)アメリカ・ブルワーズ・アソシエーション調べ/www.brewersassociation.org
ニューヨーク初の女性が運営するビール醸造所とタップルームのタレアは、2021年にウィリアムズバーグ地区にオープンして以来、コブルヒル店、昨年10月にはウエストビレッジ店、12月にはブライアントパーク店にタップルームをオープンし、今最も勢いのあるクラフトビールとして注目を集めている。
オーナーのリアン・ダーランドさんとタラ・ハンキンソンさんの名前から由来されたタレアでは、ターゲットとする顧客の70%が女性で、その中にはLGBTQも多く含まれているそうだ。米国にある9,500以上のクラフトビール醸造所のうち、女性が経営しているのはわずか3%だけという現状にリアンさんはプレスリリースで、「男性優位の分野で会社を率いる2人の女性として、ニューヨークやビール業界などのコミュニティーにおいて、他の女性の声を強調するために努力します」と述べ、圧倒的に男性優位のビール業界に改革を試みる女性企業家として期待が集まっている。
すっきりとした後味のベリー系サワービールとイタリアンピルスナーはランチ時にも楽しめる軽めのビール(右下)カラフルで鮮やかなラベルデザインの缶ビールはスーパーマーケットでも購入できる。ホームパーティーのギフトにも喜ばれそう
さて、肝心のビールはというと、タレアのシグネチャーはサワービールとフルーツ風味のビールだ。中でもフルーティーな香りがふわっと漂い、熟した桃と甘美なベリーの魅惑的な後味が人気の「ピーチ・ベリー・パンチ・サワー・エール」は一番人気。他にもタップルームではIPAやピルスナー、季節のビールなど豊富なラインナップの中からフレッシュなビールが楽しめる。最近ではノンアルコールビールの販売もスタートしお酒が苦手な層からも高評価を得ている。
ウエストビレッジ店は剥き出しのレンガと白いマーブルのカウンターが落ち着いた空間を演出していて女性1人でも気軽にビールが楽しめる雰囲気だ(右下)ブライアントパーク店は朝9時よりオープンしておりコーヒーやペイストリーが購入できる
朝はコーヒーショップとしてオープンしているタップルーム。週末はヨガクラスやキッズ向けイベントなど開催している
TALEA Beer Co.
87 Richardson St., Brooklyn, NY 11211
TEL: 347-799-1281
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