この店の話題をひとくち

五感で楽しむモダンアジアン こだわりのスパイスをひとつまみ

モダンアジアンを掲げる「ホータスニューヨークシティー」。店に入るとワインセラーがあり、奥にはカウンターテーブル、オープンキッチンが見える。アジアンな雰囲気はなく、まるでホテルレストランのよう。

左は「Sea Urchin Donabe($43)」。トリュフのかかったウニの下には卵黄が。全ての具材を混ぜて食べるのがおすすめ

人気メニューはウニの土鍋ごはん。「具材をしっかり混ぜて食べると、一度にいろんな食感が楽しめるのでおすすめです」とソウル出身のシェフ、レニーさん。白米の上に大根とキャベツのピクルス、わさび味のトビコとイクラ、ウニ、さらにその上にトリュフが舞う。混ぜて食べると、プチッ、カリッ、ザクッと勢いの良い音が。香りと食感を楽しむうちに、口の中で味の調和が取れていくのだ。

人気メニューのタラバガニのクリームパスタ。花椒(ホアジャオ)、唐辛子、ハラペーニョの程よい辛さが食欲をそそる

散らされたクリスピーライスの食感は、おこげをほうふつとさせる。そういえば真ん中には卵黄があったな。なるほどこれは、韓国料理のオマージュだ。ビビンバを食べていたんだ、後になってそう気付かされた。

楽しい仕掛けが満載のこちらの料理。店内では定期的にジャズの生演奏があるという。アジアンの絶妙なハーモニーを、五感で楽しんでみては。

 

All Photos by Aya Kishimoto

 

HORTUS NYC

271 5th Ave.
(bet. E. 29th & 30th Sts.)
TEL: 646-858-3784
hortusnyc.com

 

 

 

 

               

バックナンバー

Vol. 1319

その歴史から最新スポットまで ニューヨークドラァグクイーン

華やかで、挑発的で、どこまでも自由。ドラァグクイーンは、衣装とメーク、そしてパフォーマンスを通じて、性の境界を軽やかに越え、自らの存在を鮮やかに表現する。そしてニューヨークは、世界でも屈指のドラァグカルチャーの都。本特集では、1980〜90年代のアンダーグラウンドシーンの歴史から、最新のショーやクラブまでを紹介し、変化し続けるその魅力に迫る。

Vol. 1318

私たち、こんなことやってます!

患者さまの歯を一生涯守り抜く、高品質で長持ちする歯科医療を目指すDental Serenity of Manhattanのチャン院長と、人と人とのつながりを大切にし、お客様に寄り添ったサポートを心がけるCOMPASS不動産エージェントの石崎さんに話を聞きました。

Vol. 1317

ソーバーオクトーバー 一カ月の休肝がもたらす静かな変化

お酒をやめることは、意志の強さの証しではなく、自分の調子を取り戻すためのセルフケアの一つ。世界中で広がる「ソーバーオクトーバー(禁酒月間)」は、心身のバランスを見つめ直す、穏やかな一カ月の習慣。飲まないことで見えてくる「自分」を、少しの勇気と共に体験してみませんか。

Vol. 1316

知りたい、見たい、感じたい 幽霊都市ニューヨーク

ハロウィーンまで残すところ3週間。この時期なぜか気になるのが幽霊や怪奇スポットだ。アメリカ有数の「幽霊都市」ニューヨークにも背筋がゾッとする逸話が数え切れないほど残っている。こよいはその一部をご紹介。