この店の話題をひとくち

技が光る珠玉のすし 隠れ家的空間でぜいたくなひと時を

外には「sushi AMANE」と書かれた小さな看板の文字。入り口を通り地下に降りると都会の喧騒を忘れさせる、まさに隠れ家のようなすし屋が現れる。ミシュラン一つ星を獲得したこちらのお店は、予約のできる2週間先まですぐに満席になってしまうという。

「Omakase($200)」のにぎり。メニューはおまかせコースのみで、つまみとにぎり9貫、手巻き、みそ汁が出される。この日のマグロは大間から

「うま味を最大限に引き出すために、ほとんどの魚に手を加えています」と、大将の林さん。選び抜かれた魚は手間暇かけて仕込まれ、それぞれベストな状態になってから出されるので、コースの内容は毎日変わるという。

にぎりの前に出されるつまみは、刺身や焼き物、酢の物など合わせて4品

九州産の春子(かすご)ダイは昆布締めされているにも関わらず、柔らかくふっくらとしているのに驚く。蒸しアワビは噛んだ瞬間、口の中にうま味がじゅわっと溢れて頬がゆるんでしまうほど。添えられたアワビの肝とバターを使ったソースも濃厚でたまらない。これはお酒が進むに決まっている。ドリンクメニューはソムリエによって、毎日厳選されるという。

隠れ家のような空間で出される、こだわり抜かれたすしの数々。たまには背筋の伸びるカウンター席で、ぜいたくなひと時を過ごしてみては。

 

 

All Photos by Aya Kishimoto

 

sushi AMANE

245 E. 44th St.
(bet. 2nd & 3rd Aves.)
TEL: 212-986-5300
sushi-amane.com

 

 

 

               

バックナンバー

Vol. 1330

新世代グラフィックノベル

ニューヨークの書店で見かけることも多い、大人向けの長編ビジュアルコミック「グラフィックノベル」。その世界の最前線で活動する作家たちの言葉を通して、グラフィックノベルがいま何を問い、どのように読者と向き合っているのかを見つめていきたい。

Vol. 1328

雑誌『ザ・ニューヨーカー』世界

ニューヨーク発の洗練された洒脱な視点で、調査報道から小説や批評、コミックやイラストまで、多彩な記事を掲載する老舗週刊誌『ザ・ニューヨーカー』。昨年は創刊100周年を迎え、その節目を祝う企画やイベントが相次いで開催された。ニューヨーク公共図書館本館では記念展示が行われ(2月21日まで開催中)、それに連動した名物編集者らによる座談会形式のトークショーが9月に実施。さらに先月には編集部の舞台裏に密着したドキュメンタリー番組がネットフリックスで配信されるなど、同誌は改めて世界中から大きな注目を集めている。本特集ではその歴史と編集哲学に迫りたい。