この店の話題をひとくち

定番メニューにひとひねり 食べ応え抜群の朝ごはん

なかなか思い通りに生活できない日が続くニューヨーク。気分がどうしたってふさぎがちだが、そんな時にはおいしい朝食(かブランチ)で気分を盛り上げるのも手だ。テークアウトやデリバリーで魅力的なメニューがあるレストランを探していたら、アッパーウェストサイドの「コミュニティー」に行き当たった。

屋内外でも営業中の他、GrubhubとUberEatsでデリバ リーも可能。店内はナチュラル志向で落ち着く設計

その名の通り地元コミュニティーに愛される店で、ナチュラル食材の生産者や流通経路にこだわる。人気店「クリントン・ストリート・ベーキング・カンパニー」の姉妹店なので、パンケーキは言わずもがなの看板メニューなのだが、ここはちょっと変わり種を紹介。

「Brioche French Toast($14)」は、厚切りバナナとローストピーカンがゴロゴロ載った、甘党にはたまらないボリューミーな一品。ブリオッシュはサクサクした食感で、口当たりは軽いがしっかりとした食べ応えだ

ブリオッシュを使ったフレンチトーストは、一見するとかなり甘ったるそうだが、トースト自体は素朴で、むしろバナナの甘さを生かす味付け。この加減が、なかなか家庭では再現できない。見た目の華やかさでも元気が出る。

そして隠れたおすすめメニューは、ブランジーノのフィッシュサンドイッチ。しっとりとした魚の身はパンとうまく調和していて、味にもコクがある。食べ応え抜群!

< 店舗情報 >

Community Food & Juice
2893 Broadway
(bet. 112th & 113th Sts.)
TEL: 212-665-2800
communityrestaurant.com

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1244

オーェックしよ

コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。

Vol. 1243

お引越し

新年度スタートの今頃から初夏にかけては帰国や転勤、子供の独立などさまざまな引越しが街中で繰り広げられる。一方で、米国での引越しには、遅延、破損などトラブルがつきもの、とも言われる。話題の米系業者への独占取材をはじめ、安心して引越しするための「すぐに役立つ」アドバイスや心得をまとめた。