この店の話題をひとくち

温かみ残す現代アレンジ イタリア料理店がオープン

ワシントンスクエア公園にほど近い、若者に人気のエリアにオープンしたイタリアンレストラン。オーナーシェフのマイケル・トスカーノ氏とその妻の苗字を冠した同店は、小ぢんまりとしつつ奥行きがあり、明かりが落とされたムーディーな雰囲気。オープンキッチンでは、シェフらが手際よく動いている。

 

「Agnolotti($24)」ことアニョロッティは、円柱状のラビオリのような形のパスタ。同店のものは、かむとカモの濃厚な風味とコクが広がる。一つ一つに身がぎっしり詰まっているので、食べ応え抜群!

 

濃厚なソースに惜しみなくすり下ろしたペコリーノチーズのコクが合わさる、小ぶりながら重厚なミートボールに始まり、料理の味付けは全体的に濃いめ。まだまだ冷えるこの時期は、臓物を使ったメニュー(Quinto quarto)から、ブタ肉のうま味を濃縮したスープに注目だ。いずれもペアリングはイタリア産ワインも良し、宝石のように色鮮やかな特製カクテルも良し。メインはやっぱりパスタ。チリとガーリックがアクセントのスパゲティーや、しっとりしたカモ肉がおいしいタリエリーニ……。いずれも素朴ながら温かみのあるプレゼンテーションで、伝統的なイタリア料理の風格を残しつつも、ひねりを聞かせた現代アレンジとなっている。

 

その他のオススメメニューは、タコのカルパッチョなど。カジュアル過ぎずも落ち着いた内装は、デートにもぴったり

 

da Toscano

24 Minetta Lane
(bet. MacDougual St. & 6th Ave.)
TEL: 212-606-4054
datoscano.com

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1240

今年のセントパトリックデーはイル文化を探索しよう

3月17日(土)のセントパトリックデー(Saint Patrick’s Day。以下:聖パトリックデー)が近づくとニューヨークの街中が緑色の装飾で活気づく。一足先に春の芽吹きを感じさせるこの記念日は、アイルランドの血を引く人にとっては「盆暮れ」と同じくらい大事。大人も子供も大はしゃぎでパレード見物やアイリッシュパブに出かける。聖パトリックデーとアイルランド魂の真髄を紹介する。