イタリア産キノコに特化 本場の素朴な良さを再現

日本人もアメリカ人も、イタリア料理が大好き! 市内にごまんとあるイタリアンレストランは選び方が悩ましいが、時には「食材」で攻めてみるのはいかがだろうか? 「カルドンチェロ・ディ・ヴィノ」は、店名にもなっているイタリア産のキノコ、カルドンチェロに特化したメニュー展開で他店と差をつける。

エリンギの仲間であるカルドンチェロは香り豊かでクセがない。メインとしては肉厚で食べ応えたっぷり、そして主役のうま味をたっぷり吸えば、名脇役にもなる。今回のメイン料理も、ウサギ肉とカルドンチェロの組み合わせが予想を超えた優しい味を引き出し、日本人の味覚にもマッチ。

 

「Coniglio($33)」は、プロシュート、チーズ、ウサギ肉を巻いたものに、ランパショーニとカルドンチェロを添え、ベースには赤ビーツのマッシュという組み合わせ。ウサギ肉の柔らかさと、赤ビーツのマッシュのミックスが食欲をそそる

 

 

カルドンチェロの香りとチーズの組み合わで、風味を堪能。デザートのアーモンドパンナコッタには、なんとオリーブオイルをたっぷりかける。今まで食べたことのない不思議な味わいに食べる手が止まらない

 

店内の家具や壁のタイル、小物などは、ほぼ全てイタリアから持ち込んできたというオーナー、クリスティアンさんが目指すのは、イタリア文化の再現。集った人々が気兼ねなく、楽しくワインを酌み交わす。食材も内装も、そのものが持つ本来の素朴な「良さ」を反映しているから、きっとこんなにも、心が温かくなる。

 

 

Cardoncello di Vino

43 W. 27th St.
(bet. Broadway & 6th Ave.)
TEL: 917-409-5995
cardoncellodivino.com

NYジャピオン 最新号

Vol. 1273

トランプ大統領による新政権 第2章が遂に動き出す

米大統領選挙は今月5日投開票され、米東部時間6日午前5時30分過ぎに共和党候補のドナルド・トランプ前大統領(78)の勝利が確実となった。一方、民主党候補だったカマラ・ハリス副大統領は6日午後、首都ワシントンで演説し敗北を認めた。支持者らに向け、理想のために戦うことを「決してあきらめない」よう訴え、「この選挙結果は私たちが望んだものではない」としながらも、平和的な政権移譲が必要だと強調した。1期目とは全く異なると言われるトランプ政権2期目の行方はいかに。

Vol. 1272

リトルポルトガル味めぐり

ニュージャージー州ニューアークはポルトガルからの移民とその子孫が多く暮らしていることで有名だ。今週は日本人の舌にも合うポルトガルの味を探訪、併せてリトルポルトガルの成り立ちにも迫る。

Vol. 1271

冬に飲みたくなる、贈りたくなる ウイスキー魅力再発見

ウイスキーといえば、近年ジャパニーズウイスキーが世界で注目を集め、希少価値も上がっているようだ。ウイスキーには、シングルモルトや、ブレンデッド、グレーンなど種類によって味が異なり、銘柄ごとの個性を楽しめるのも魅力だ。そこで今回は、ニューヨークでウイスキーの魅力を再発見してみよう。