中華のおいしさが勢ぞろい 食材の質と手間暇を第一に

中国文化を象徴する花、ボタン(peony)の絵を入り口に大きくあしらった、優雅で気品漂う中華料理店「レッドピオニー」。クイーンズ区フラッシングで人気の中華料理店で、オーナーを務めるコニーさんが、今年8月にマンハッタンにオープンした新店だ。中華料理は、四川、広東など地域によって味付けが変わるのが特徴だが、コニーさんは「もっと中華料理を知ってほしい」という思いから、地域の垣根を超えたメニューをそろえた。「アメリカで暮らす若い中国人ですら、伝統的なメニューを知らない。歴史を次世代に伝えたいんです」と熱く語る。

 

「小籠包($9.95)」はコニーさんの出身地、広東地方の伝統食。豚肉とカニの2種をいただいた。レンゲを使って、スープの1滴も残さずに味わおう。モチモチだが薄い皮は、まさに職人技!

 

魚のホットスパイシー・オイル煮、や、サヤエンドウの葉の炒め物など、定番の味も用意

 

こだわるのは食材の質。看板メニューの小籠包(ショウロンポウ)は皮を毎日手作りするから、理想的な薄さが実現。中から熱々で濃厚なスープがあふれ出る。そして日本人が大好きな北京ダックは、中国人にとっても特別なごちそう。ロングアイランドで育ったカモは脂肪が少なくてヘルシー。甘辛ソースに絡め、ふかふかのバンズと一緒にいただく。思わず満足のため息をこぼすと、コニーさんは「おいしいでしょ?」とにっこり。

 

コニーさん(写真下)が切り分けてくれた北京ダックは、ジューシーだが重くなく、さっぱりとした味わい。


Red Peony

24 W. 56th St.
(bet. 5th & 6th Aves.)
redpeonyrestaurant.com

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1194

2023年見るべき韓国ドラ映画一挙介!

新たなファンを次々と巻き込み巨大なブームを創り出す韓国のエンタメ業界。中でも映画やドラマは、名作が多く揃い、大手動画配信サービスを席巻している。2020年アカデミー賞作品賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族」も、韓国を代表するミステリーで一種の社会現象まで巻き起こした。そして、コロナ禍で連続ドラマにハマる人が再び増え、緩和されてからもその勢いは止まらず、巷では第4韓流ブームとも言われている。そこで今回は2023年に見るべき韓国ドラマ&映画を一挙に紹介する。

Vol. 1193

ニューヨークで見つける 新生活にも役立つ こだわりの雑貨

新生活の始まる春は何かと身の回りの雑貨を新調するのにもいい時期。最近は日本からの出張者や旅行者もめっきり増え、最適な雑貨やニューヨークならではのファッションを知っておくことで会話も広がりそう!

Vol. 1192

徹底研究!サマーキャンプ2023

子供を抱える家庭にとっては、毎年この時期がサマーキャンプを決める大事なタイミング。日本への一時帰国の計画のあるなし、市内の日帰りキャンプにするか? 山間部のお泊まりキャンプにするか? お財布との相談も悩ましい。約2カ月に及ぶアメリカの長い夏休みを子供達がいかに有効に過ごすか? キャンプ選びのヒントになる情報を集めてみた。

Vol. 1191

春はもうすぐ 今年のお花見、どこ行く?

約3万4000本以上の観賞用桜が植えられ、開花時期によって街の風景が一変するのがニューヨーク。短い春を華麗に彩る桜と、おすすめのお花見スポットを紹介する。