巻頭特集

米国初の世界遺産都市へ  週末のプチお出かけ フィラデルフィア編

今から約250年前に建国の父たちが独立宣言と憲法に署名したフィラデルフィアは米国発祥の地。米国初の世界遺産都市である同都市圏には全米5番目に多い580万人以上が居住。19世紀には製造業の中心として栄えたが、現在はペンシルベニア大学に代表される教育と医療サービスが市の経済を支えている。(文・取材/加藤麻美)


見どころ満載!紅葉も楽しめる今が最高

見どころはセンターシティーに集中しているので、朝早く出発して駆け足で回れば日帰りも可能。ただし、主要な観光スポットの他、複数の美術館や博物館に行き、食事やショッピング、街歩きの時間を十分に確保したいなら最低でも1泊はしたい。

インディペンデンス国立歴史公園周辺

センターシティーにはフィラデルフィアの歴史の多くが保存されているが、最も重要な場所は、独立宣言と合衆国憲法が起草・署名された独立記念館(インディペンデンスホール)と奴隷廃止運動のシンボル、自由の鐘(リバティーベル)だ。2カ所とも歴史的家屋や政府庁舎、博物館、教会、墓地などが点在するインディペンデンス国立歴史公園(別名:米国で最も歴史的な1平方マイル)内にあり、世界各地から毎年数百万人の観光客が訪れる。

インディペンデンス国立歴史公園に隣接するドシティーは、石畳の通りと18世紀の街並みが残るチャーミングなエリア。ブティックやレストラン、バーなどの他、30以上のアートギャラリーやインテリアのショールームが軒を並べ、その規模は米国でもトップクラス。毎月第1金曜はギャラリーやショールームが新作展示会のオープニングを迎えるため夜遅くまで営業、付近一帯は祝祭的な雰囲気に包まれる。夏はコンサート会場に、冬はスケートリンクになるペンズランディングは、フィラデルフィアとニュージャージー州カムデンとをつなぐベンジャミン・フランクリン橋を臨む船着場。オールドシティーから歩いてすぐなので、時間が許せば行ってみよう。

サウスストリート

フロントストリートからブロードストリートまでの14ブロックに古着屋やタトゥーサロン、バー、カフェ、エスニックレストラン、ライブハウスなどが集中し、ボヘミアンでアンダーグラウンドな魅力にあふれるのがウスストリート300を超える店と60以上の飲食店の大部分は個人経営のため独自色が強く、それがこのストリート特有のフレーバーを醸し出している。

サウスストリートの10丁目と11丁目の間にあるマジックガーデンズも見逃せない。1960年代、地元のアーティスト、アイザイア・ザガーと起業家たちが荒廃する一帯を再生するために始めたプロジェクトで、タイルで埋め尽くされたストリートに導かれて歩いていくと、迷宮のような空間に迷い込む。同プロジェクトは60年以上経った今も続いているというから驚きだ。

リッテンハウススクエア周辺

リッテンハウススクエアを中心にマーケットストリートからサウスストリートまでの南北、ブロードストリートからシュイルキル川岸の東西をカバーする一帯には、高級ブティックや4つ星ホテル、コンサートホール、劇場、ミシュラン星レストランが立ち並ぶ。ショッピングするならウォルナットストリートとチェスナットストリートへ。シュイルキル川横の遊歩道を歩くのも気持ちいい。

 

*フィラデルフィアの見どころは多すぎて限られた紙面ではとても紹介しきれない。市観光局や各種ガイドブックのウェブサイト、YouTubeなどにも情報が多数アップされているので、事前にチェックしておこう。

観光スポットが集中するセンターシティー

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