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日本ではそろそろ新米が美味しい季節。米国内でも多くの日本米の品種が栽培され店頭に並んでいるが、私たちの主食であり食卓に欠かせないお米、あなたはどんなものを選んでいますか? 今回は、ニューヨークで食べられる美味しいお米について紹介。(取材・文/伏見真理子)
日本から新鮮なお米を独自のルートで直輸入
ウエストチェスター郡南部スカースデールに精米所と販売店を置くザ・ライスファクトリー。今回はお米のエキスパートでもある同社代表の伊藤聡さんに話を伺った。
─ザ・ライスファクトリーについて教えて下さい。
私たちは長野県の田舎でお米を栽培する農家であり、日本全国各地から厳選したお米を扱う精米業者でもあります。海外では、香港やシンガポール、台湾、ハワイ、ニューヨークに拠点を置く日本産米専門のお米屋さんとして最高品質のお米をお客様に届けています。
年間300トンものお米を日本から輸入し、産地から現地の倉庫に届くまで最適な温度で徹底的に管理しているので、鮮度が保たれた状態で精米を行うことができます。
─オリジナルのお米について教えて下さい。
自社農園では、草刈りや虫取りを手作業で行い、時間をかけて土を耕し土壌の養分を引き出す方法で無農薬、無施肥の自然栽培を行なっています。
代表的なお米で「カミアカリ」があります。幻の玄米と言われ、お米の栄養が凝縮された胚芽と呼ばれる部分が通常の玄米の3倍もの大きさで、栄養価が非常に高いのが特徴です。玄米ですので、浸水時間を8時間ほど推奨していますが、柔らかく甘みもあり食べやすいお米です。
販売所では、精米の具合を調整する「分づき精米」も行っています。玄米と白米の間になるお米で、糠を100%取り除くと白米になりますが、糠を50%残した精米を五分つき、70%残した精米を三分つきといいます。三分つき以上は白米と同じ炊き方で召し上がることができ、白米よりも栄養価が高いです。
─お米にトレンドはありますか?
あります。2〜3年前は甘くて粘りが強いお米の人気がありました。「こしひかり」や「ゆめぴりか」「ミルキークイーン」の低アミロースでもっちりとした食感になります。しかし、ここ1年ほどで、お米の粒がしっかり感じられるタイプの人気がでてきています。「ササシグレ」や「ササニシキ」「ななつぼし」などが挙げられます。お米の選び方についてよくお問い合わせをいただきますが、とんかつなどの揚げ物に合うお米や、おにぎりやお弁当に向いているお米などさまざまなので、お客様の要望を聞いてからアドバイスを差し上げています。個人的には、「つや姫」のような甘みや粘り、硬さのバランスがいいお米が好きです。
─新米はいつ頃市場へ?
お米は秋に収穫され、収穫された直後のお米が新米になります。通常ですと米国で日本産の新米が食べられるのは年明け1、2月頃になりますが、私たちの新米は12月頃から食べられることができます。
<お話を聞いた人>
伊藤聡さん(ザ・ライスファクトリー代表)
2011年に同プロジェクトに参加。業界未経験ながらも手探りで日本で産地の開拓や行政との調整、日本から海外への輸出業務を行う。2018年から米国に渡り、ザ・ライスファクトリー・ニューヨークを立ち上げた。
ザ・ライスファクトリーの伊藤さんが教える
美味しいお米の炊き方&保存方法
<すすぎと洗米>
洗米する前に一度お米をすすいでお米の表面に付着している糠やホコリを取り除きます。水を切った状態で優しくかき混ぜながら洗い、白濁色がなくなるまで2~3回ほど繰り返す。最近は精米技術が進んでいるのでゴシゴシと力強く研ぐ必要ない。玄米はすすぎのみでOK。
<お米を浸水する>
冬場は15〜30分程度、夏場は30分〜1時間程度で、新米も同様に浸水するとよい。玄米は2〜8時間浸水するとよい(浸水時間が長いほど柔らかくなる)。
<水分量を調整>
新米なら水を少なめに。新米はお米に含まれる水分量が多めなので、水を多くすると柔らかすぎてしまう。お米を炊く直前に氷を2つ入れてから炊くと美味しく炊きあがる。
<冷蔵庫か冷暗所に>
ベストな保存方法は密閉容器に入れて冷蔵庫で保存すること。肝心なのは密閉すること。湿気の多いところや気温が高いところには置かない。
the rice factory New York
1019 Central Park Ave., Scarsdale, NY 10583
TEL: 914-357-6765/trf-ny.com
お米は5lbから購入することができる
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