クラフトビール好きの輪が広がる乾杯コラム

今日もビールがうまい! クラフトビール好きの輪が広がる乾杯コラム <Vol.11>

本場アメリカのブルワリー&ビア・バー巡り

米国にはブルワリーと呼ばれるクラフトビール醸造所が多く存在する。国内においてブルワリーの数は9,200以上(※1)、ニューヨーク州だけでも440以上あり、大手ビールメーカーにまで成長した醸造所もあれば、地元の人々に長年愛されているような小さな醸造所もある。そんなビールの歴史と奥深さを探求し、ニューヨークを中心に注目のブルワリー&ビアバー紹介していく。

(※1)アメリカ・ブルワーズ・アソシエーション調べ/www.brewersassociation.org


グランドセントラル駅の構内はレキシントンアベニューへ抜けるグレイバー通路にひっそりと佇むクラフトビール専門店の「ビア・テーブル」。

2011年に創業して以来、ビールにこだわりをもつ客から愛され続けている。客の大半がメトロノース鉄道を利用しているそうで、夕方になるとビールを買い求めて家路へを急ぐ客で賑わう。

元々はブルックリン区で同名でビール専門のバーを経営していたというオーナーのジャスティンさん。ビールの輸入業をしていた頃に世界中のビールと出会い、そこで培った知識を活かしこの世界へ。

 

 

店内の戸棚には熟成ビールやレアで値段が高めのもの、サイダーなどのボトル類を始め、地元で人気のクラフトビールや欧州のクラシックな銘柄の缶ビールなどが揃う。

 

ボトルセクションには熟成ビールや特殊製法のもの、缶は日替わり、週替わりで厳選されたクラフトビールが店頭に並ぶ

 

ドイツの老舗ブルワリー、プランク醸造所や、ライスドルフ醸造所のビールなども揃う

 

ボトル左はりんごとマルメロという果物のサイダー。ボトル右はトランスミッター・ブルワリーのベルギースタイルのダブルエール

 

入荷したビールはスタッフが定期的に試飲し品質をチェック。

同店のライセンス上、食品や日用品の販売も必須になるため、店内にはスナック類や乾燥パスタ、調味料、包み紙がオシャレなトイレットペーパーなどもありグロッサリー店の要素も兼ね備えている。

コンパクトな空間の中にもキャッチーな雰囲気が漂い、センスの良さが光る。同駅構内の42丁目側にあるコーヒースタンドの「コーヒー・テーブル」は姉妹店でビールの販売もしている。

朝はコーヒーと甘いペイストリーを購入する通勤客が訪れ、夕方はビールを買い求める客が立ち寄るという。

 

同駅構内にある姉妹店「コーヒーテーブル」でもこだわりビールを販売


オーナーのジャスティンさんは、日本のクラフトビールにも精通しているという

Beer Table

87 E. 42nd St.

TEL: 212-922-0008

grandcentralterminal.com

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1255

夏の和野菜

盛夏のニューヨーク。色鮮やかな野菜たちが街中に溢れ、目を奪われるが、私たち在留邦人はどうしても和野菜が恋しい。実は、よく探せば、こんなアウェーな土地でも本格的な日本の野菜が手に入る。グリーンマーケットや野菜宅配サービスの賢い利用法など、今回の特集ではとっておきの和野菜情報をお届けする。