巻頭特集

夏フェスガイド2023

音楽やダンス、演劇、アートなどさまざまなジャンルがラインナップし家族で楽しめるものから、デートにおすすめなもの、一人でも満喫できものなど盛り沢山の夏フェス。今年も世界各地からアーティストが集結しアナタの夏を盛り上げてくれるはず。(文・取材/野々村慧・伏見真理子)


熱いステージが繰り広げられる唯一無二の夏フェス

6月から10月にかけてニューヨーク5区内にある13カ所の公園や広場にて合計80公演ほど無料開催される「サマーステージ2023」は今年で37回目を迎える。バリエーション豊富なパフォーマンスと、無料の屋外舞台芸術フェスティバルの1つとして同市で最も愛されている夏フェスだ。

また、政府や大手企業を始め地元の中小企業、メディアなどがスポンサー&パートーナーとなっていることや、地元のフードベンダーが出店していることなどから地域密着型のイベントとしても知られている。

同フェスのラインナップはというと、世界中から著名なアーティストや新星アーティストなどが集まり、サルサ、ラテン、ジャズ、ヒップホップといったニューヨーク特有のジャンルを中心に、インディーズ、ロック、レゲエ、アフロビート、ソウル、モダンダンスなど、今年も例年通り幅広いジャンルのステージを予定している。

ヒップポップ50周年

今年はヒップホップ50周年を祝う特別プログラムを企画しており、今年一番の見どころとも言えるだろう。1980年代後半から90年代初頭にかけ爆発的人気を博したヒップホップアーティスト集団の「ネイティブ・タン」から、ラッパーのブラック・シープ・ドレスやチー・アリ、 DJレッド・アラートなどが登場する。ヒップホップシーンを語る上で切り離すことの出来ない「クルー」の存在の中で一際異彩を放つ彼らが、周年記念にふさわしい最高のパフォーマンスを披露するだろう。

英国のジャズバンド、サンズ・オブ・ケメットによる演奏

チケットや座席の確保、入場制限は?

基本的に立ち見や持参する敷物を利用しての鑑賞となる。セントラルパークの一部の公演では観覧席を利用することができるが、先着順なので利用希望の場合は早めの来場が必要になる。無料のパフォーマンスの入場は先着順となり、一部の有料パフォーマンスでは、オフィシャルウェブサイトや、チケットマスターなどから各自チケットの購入が必要になる。

テキサス州ダラスのダンスカンパニーによるパフォーマンス

持ち込み可能なものを事前に確認しよう

基本的に食べ物、工場で密封されたペットボトル、ストローラーや敷物などは持ち込みOKだが、ガラス瓶や缶、クーラー、アルコール類、折り畳み椅子、ビーチパラソル、ドローンやプロ仕様の撮影機器などは持ち込みが禁止されている。

女性シンガー、ワクサハッチーによる演奏

Summer Stage

6/3 Sat – 10/2 Mon

cityparksfoundation.org

【会場となる13カ所の公園・広場】

<マンハッタン>

・セントラルパーク

・ジャッキー・ロビンソン・パーク

・マーカス・ガーベイ・パーク

・トンプキンズ・スクエア・パーク

<ブルックリン>

・ブルックリン橋パーク

・ハーバード・ボン・キング・パーク

・コニーアイランド・アンフィシアター

<クイーンズ>

・フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク

・ソクラテス彫像公園

<スタテン島>

・クローブ・レイクス・パーク

・ステープルトン・ウォーターフロント・パーク

<ブロンクス>

・コロトナ・パーク

・ウィリアムズブリッジ・オーバル・パーク

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