巻頭特集

夏の大自然、(安全に)満喫。

不要不急の外出を避けてきた4カ月。もちろんまだ油断はできないが、訪れた夏の美しさに引かれるのは、悪いことではないはずだ。大自然に(安全に)アクセスできる郊外在住者も、もう少し事態の沈静化を待ちたいニューヨーク市内の読者も、この夏に最適な、自然散策計画を立ててみよう。


家を飛び出す前に…
自然探訪の注意点をチェック

家に引きこもり続けることは、心身の健康に悪影響なのもまた事実。ニューヨーク州の環境保護局および公園局は、屋外での適度な休息を推奨している。

同局らが推奨する、この夏の過ごし方は、「ローカルで過ごす」「マスクを着用し、他者との距離を十分に保つ」「屋外での遊び方を工夫する」など。

リスク管理を意識する

混雑を避けつつ、たっぷり自然に触れ合うには、生活圏内から移動しなければいけない読者も多いだろう。自家用車での移動が最も安心だが、運転が怖いという人もいるはず。今回は、パンデミック以来コツコツと屋外取材を重ねてきた編集部が、屋外移動のポイントを紹介しよう。

▽市営バス

乗車システムや路線の複雑さから敬遠する人も多いが、停留所の多さや対象エリアの幅広さが、バスのいいところ。路線によっては地下鉄のように長距離を走るものもある。

運転席の入り口と前方座席の一部を封鎖している(MTAは8月ごろに解禁を検討)ため、多くの路線が現在無料。ただ、ソーシャルティスタンスの徹底が難しいのは否めない。

▽地下鉄

パンデミックから一貫して運行を続けている、街の縁の下の力持ち。午前1時〜5時は消毒のために運休している他、駅構内でもこまめな殺菌消毒を行っている。

運行スケジュールは特別仕様で、路線や車両によっては極端に乗客がおらず、ホームレスに金を求められる頻度が高くなったという話も。不安な人は乗車前に車内の様子を確認しよう。

▽フェリー

「屋外デッキなら空気循環ばっちり」という考えに至った人は多いのか、屋外デッキは満員、屋内席はガラガラ、という不思議な現象が起きているルートも。ちなみに船内での飲食物販売は休止しているケースがほとんどだ。

▽鉄道

ニューヨーカーの遠出の定番といえば、グランドセントラル駅から州北部に伸びるメトロノース、そしてペンステーションから州東部に伸びるロングアイランド鉄道。通常、通勤ラッシュの時間帯(on-peak)とそれ以外の時間帯(off-peak)で料金設定が異なるが、7月21日現在は終日、一律料金になっている。

全力で自然を楽しむには

例年の夏の勢いのまま、とにかく緑を求めて飛び出してはいけない。円滑かつ効率的に遊ぶには、それなりのリサーチが必要だ。以下はそのコツの一部。

❶トイレへのアクセス

市内散策でも大自然の中のキャンプでも、トイレや水源の確保は重要! しかし公衆衛生の観点から、現在利用禁止のトイレも少なくない。

さらに、いつもは気さくにトイレを貸してくれた飲食店も現在は応じないというケースも聞く。出掛ける際はトイレスポットも把握しておくといいかも。

❷飲食店の利用

ニューヨーク市含め、州内全地域が最終フェーズに移行したが、感染拡大を懸念して店内営業を見合わせている地域も多い。傷みにくい食材を使ったランチの持参も視野に入れたい。同様に、ちょっとした入り用のものが現地調達できないという可能性もある。自宅での準備を忘れずに。

❸キャパシティー制限

たとえ開けた屋外空間であっても、管理元が利用人数を「キャパシティーの50%以下」に制限しているケースがある。特に市・州立公園などは、訪れる前に状況をチェック。


今夏の持ち物
チェックリスト

□マスク/顔を覆える布地 (汚れや水濡れを考慮して予備も!)

□アルコール消毒液/除菌シート(何かに触れたら消毒)

□水の入ったボトル(汚れた手を洗うことにも使えそう)

□サングラス(うっかり目元に触れないという利点も)

□レジャーシート(ベンチ利用が気になる際も活躍)

□スマホ(現地の最新情報は必ずチェック)

□スマホ充電器(屋内でコンセントが挿せないかも)

□小腹を満たすスナック(現地調達できない可能性あり)

□動きやすい靴(久々の大自然を快適に散策)

□上着(コロナ以外に、夏風邪にも警戒したい)

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