紅茶をめぐる冒険
初秋の訪れとともに飲みたくなるのがポットで淹れた紅茶。茶葉やブレンドによって異なる香りと味は、私たちをくつろぎと恍惚の世界に誘い、またある時は懐かしい記憶を辿る道標にもなってくれる。極上の一杯を求めて、ニューヨーク紅茶めぐりの旅、はじまりはじまり。
昨年、ニューヨークのアート施設は新オープンからリニューアルまで、さまざまなニュースが相次いだ。今年も、メトロポリタン美術館の150周年アニバーサリーをはじめ、話題が目白押し! (文/菅礼子)
2019年はニューヨークのアートシーンでもニュースの相次ぐ年となったが、中でも注目は「ニューヨーク近代美術館(以下MoMA)」のリニューアルだろう。14年から段階を踏んで開始された一大プロジェクトで、改装に伴う総工費は4億5000万ドル(約490億円)ともいわれる。
同館はこれまでにも度重なる改修を行っており、1964年にはフィリップ・ジョンソン、84年にはシーザー・ペリ、2004年には谷口吉生と、大物建築家を起用し、常にフレッシュな成長を続けてきた。今回のリニューアルを手掛けたのは、ハイラインや「ザ・シェッド」、ロサンゼルスの美術館「ザ・ブロード」など、旬の建物物で知られる建築ユニット「ディーラー&スコフィディオ+レンフロ」だ。
毎年約300万人にも上る来場者が混乱なく入館できて、快適な環境で美術品を鑑賞できるかどうかが、リニューアルの課題。そのため今回、初めてチケット販売を機械化し、入館の効率化を実施した。
新たなカウンターは建物の53丁目側にまとめられ、54丁目側のエントランスは共有スペースに。吹き抜けになった開放的な空間から、いくつかの作品を眺めることができるようになっている。
ギャラリースペースも以前より30%拡大し、1階には二つのギャラリーを新設。また作品展示スペースに椅子を今までより多く配置することで、さらにゆったりと鑑賞できる工夫をこらした。
4階には、世界初となるパフォーマンス・スタジオ、「マリ=ジョゼ・アンド・ヘンリー・クラビス・スタジオ」がオープンした。音楽やパフォーマンスによって表現を試みる、新たな現代美術作品が鑑賞できるようになる。
リニューアルポイント
世界初のパフォーマンス・スタジオ
「マリ=ジョゼ・アンド・ヘンリー・クラビス・スタジオ」では、レジデンシーアーティストのオクイ・オクポカシリ(Okwui Okpokwasili)による臨場感のある新しいパフォーマンスも
ディーラー&スコフィディオ+レンフロ
彼らがデザインした、ニューヨークの街並みと溶け込むような中庭に注目。館内の階段などにも特徴的なデザインを施している
The Museum of Modern Art
11 W. 53rd St.
(bet. 5th & 6th Aves.)
TEL: 212-708-9400
moma.org
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