ドクターベルモンテが教えるウェルネス道

妊娠中・産後の ウェルネス

今月のテーマ:妊娠中・産後のウェルネス(Vol.24)

現代に生きる老若男女が健康でいるための生活のポイントを、カイロプラクターのドクターベルモンテが教えてくれる連載。


カイロと東洋医学の融合で妊婦ケアのドリームチーム

妊娠してお腹が大きくなってくると、背骨や腰にかかる負担が増えるため、腰痛に悩む妊婦さんも多いのですが、妊娠中はむやみに鎮痛剤を飲むわけにもいきません。カイロプラクティックは薬に頼らずに痛みを緩和する医学ですから、当院ではたくさんの妊婦さんをケアさせていただいています。

このコラムを始めた頃にもこのテーマを取り上げましたが、あの時はいなかった東洋医学の専門医リン・チャン先生が、今は当院のチームに加わりました。チャン先生はカイロプラクターでもあります。おかげで、カイロプラクティックに加えて鍼、漢方薬といった側面からも、妊婦さんのケアを提供できるようになりました。

チャン先生によると、妊娠中の体のむくみや腰痛はもちろん、つわりも、鍼治療である程度緩和することが可能とのこと。妊婦さんには漢方薬は基本的に使いませんが、流産の経験があるとか、何らかの問題があるケースには使うことがあるそうです。

さらに、当院には逆子治療を施せるカイロプラクターもおり、気が付けば妊婦さんケアのドリームチームが出来上がっていました。

分娩への体作り

当院に来られる妊婦さんは、腰痛を緩和したい、脚のむくみを改善したいといった、何らかの問題を訴える方ももちろん多いですが、安産のための体の準備を目的に来られる方もおられます。分娩時、体になるべく負担をかけず迅速に出産するために、妊娠中から骨盤の歪みを矯正し、骨盤を開きやすくするためです。分娩への体作りですね。そしてそれは、出産後の体のスピーディーな回復にも役立ちます。

脚のむくみ対策には、マッサージセラピストによる各種マッサージも提供しており、喜んでいただいています。妊娠中くらいは、カイロプラクティックや鍼、マッサージなどによる受け身の治療で、自分の体を労ってはいかがですか。

さらに、事前に帝王切開で産むことが決まっている場合は、手術が体に及ぼす影響を最小限に抑えるための治療計画を立てます。腰痛がひどい妊婦さんには、カイロプラクティックに加えて鍼治療を行うことも可能です。患者さんと相談しながら行います。

そして、当院のドリームチームの一角を担うラルフ・キャスティオグリオーニ先生。新生児・乳幼児向けカイロプラクティック治療のエキスパートで、逆子矯正も彼が行います。

これは「ウェブスターテクニック」といって、国際カイロプラクティック小児協会(ICPA)認定の、逆子矯正に特化した技術。骨盤周りの靭帯や腱のバランスを取りながら、骨盤の位置を矯正することで、胎児を正常な位置に導くものです。妊婦さんの体に無理な力は加えず、ソフトなタッチで、治療時間も1回につきほんの数分。全てのケースで逆子を回転できるわけではありませんが、産婦人科医と相談しながら最善を尽くします。逆子矯正については、このコラムの9、10月号で詳しく書いているので、ぜひご参照ください。

 

産後の体の回復を支援

さて、当院に来られるのは、妊娠中の方だけではありません。出産を終えた女性が、必死の形相で助けを求めて来られることもしばしばです。「体重は元に戻ったのに、なぜ妊娠前のジーンズが入らないのか」と。その答えは、出産後は骨盤が開き、周辺の靭帯が伸び切っているからです。本来は自然に元に戻りますが、個人差があります。

なかなか戻らない場合は、カイロプラクティック治療を施しながら、自宅で股関節のエクササイズを行うよう指導します。産後の骨盤矯正用ベルトの着用を勧めることもあります。

 

ジョン・J・ベルモンテ 先生
John J. Belmonte, DC

E. 53 Wellness院長。カイロプラクター(Doctor of Chiropractic)。全米カイロプラクティック協会会員、ゴルフPGAツアー・スポーツ医学チーム所属。アスリートのけがの治療、妊娠中の痛みの緩和、成長期の子供のカイロ治療も手掛ける。

E. 53 Wellness
211 E. 53rd St./TEL: 212-980-4211
e53wellnessnyc.com


今月の教訓!

「甘く見るな、産後の回復」

出産というのは女性の体に実に大きな負担をかけます。妊娠中は安産を目指し、カイロプラクティック治療で骨盤を開きやすくしますが、出産が終わると今度はその開いた骨盤を元に戻す必要があるわけです。産後は骨盤周辺の骨と骨をつなぐ靭帯も伸び切っています。これが伸びたままだと関節に悪影響を及ぼし、将来的に慢性痛の原因になります。痩せていた頃のジーンズが入らないどころの話ではなくなるので、要注意です。

リクエスト募集中▶ドクターベルモンテへの質問や取り上げてほしいテーマについてはeditor@nyjapion.comまで!

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1237

NYCで注目のハイエンドなコリアンレストラン

近年、ニューヨークのミシュランガイドを賑わすようになったコリアンレストラン。ミシュランのみならず、ファインダイニングと呼ばれるハイエンドでモダンなスタイルのものが増えている。韓国のエンタメ人気も後押しし、勢いを増すコリアンレストランをレポートする。

 

Vol. 1236

バレンタインに素敵な花を贈ろう

もうすぐバレンタインデー! 米国では男性から女性に花を贈るのが一般的。どのような花を贈ったらパートナーに喜んでもらえるのか、好みの花や色をおさえつつおしゃれで美しい花を選びたいもの。本号では抜群のセンスを放つフラワーショップやバレンタインデー限定メニューなどを紹介する。

Vol. 1234

ヨークの中の

2024年はパリ・オリンピックの年。開催までには半年あるが、今週はニューヨークでパリを体感できる場所やグルメスポットを紹介。併せて今から動向をチェックしておきたいフランス出身の選手に注目する。