ドクターベルモンテが教えるウェルネス道

赤ちゃんのカイロプラクティック治療=前編=

今月のテーマ:薬を使わないカイロ治療  新生児・乳幼児にも安全(Vol.21)

現代に生きる老若男女が健康でいるための生活のポイントを、カイロプラクターのドクターベルモンテが教えてくれる連載。


成長期の子供のカイロプラクティック治療の重要さは、先月お話ししました。今回は新生児・乳幼児の治療について取り上げたいと思います。皆さん、カイロプラクティック=大人の腰痛治療だと思っていませんか? 大人の背骨、腰の健康維持と治療は、カイロプラクティックの根幹とも言えるものですが、実はカイロプラクティックはもっと広義です。文字通り老若男女、赤ちゃんから高齢者まで、さまざまな体の症状を安全に治療できるのがカイロプラクティックなのです。

新生児・乳幼児への治療技術は、カイロプラクティック大学のカリキュラムに組み込まれています。薬を使わないので、妊婦さんはもとより、赤ちゃんの治療に最適です。

とはいえ、カイロプラクターはそれぞれに得意な治療分野や専門分野があります。ですから、新生児・乳幼児の治療経験が豊富なカイロプラクターを探すことが大事です。幸い、私のクリニックに長年勤務しているラルフ・キャスティグリオーニ先生は、新生児・乳幼児治療のエキスパート。驚かれるかもしれませんが、当院では新生児・乳幼児の患者さんは全然珍しくありません。

赤ちゃんのカイロ健診

カイロプラクティック治療は、赤ちゃんが生まれたその日から、安全に受けることができます。もちろん、大人の治療とは全く異なります。赤ちゃんの治療では、カイロプラクターが2本の指で首や背骨、骨盤などを軽く触り、構造に問題がないかを確認します。ラルフ先生は、「新生児向けのカイロ健診は、安産・難産にかかわらず、みんなに受けてもらいたい」といつも話しています。

なぜなら、例え安産でも赤ちゃんは産道を通って生まれてくる時、骨や靭帯に相当な圧力を受けます。ましてや、新生児の頭部に吸引器具を装着するといった難しい分娩となると、赤ちゃんへの負担はさらに大きくなります。赤ちゃんの骨や靭帯は柔らかいので、こうした圧力によりズレが生じることは決して珍しいことではありません。

赤ちゃんが生まれたらなるべく早く体の状態をチェックすることは、その子の健全な成長のためにとても大事なことです。

「この赤ちゃんは、頭部の形状の確認に来られました。診察台ではなく、ストローラーに乗ったまま診察しています」とラルフ先生

ベルモンテ先生(左)と、新生児・乳幼児カイロプラクティック治療のエキスパート、ラルフ先生

病院に駆けつけ診療も

当院では、たくさんの妊婦さんを治療しています。出産前からお母さん自身がカイロプラクティック治療に通っておられるわけですね。妊婦さんへのカイロプラクティック治療の有用さは、これまた話すと長くなるので、また別の回でお話ししますが、とにかく出産前から通っておられる場合は、「生まれたらすぐ知らせますから、病院まで来て、新生児の状態を確認してもらえますか?」と、前もってリクエストされる親御さんも多いのです。

もちろんこうしたリクエストは大歓迎。可能な限り対応しています。何らかの理由でこちらから病院に出向けない場合は、退院して帰宅される途中に、親子みんなで当院に寄ってくださることがあります。「先生、生まれました」と、新生児のお披露目も兼ねて来られると、クリニック中がパッと明るくなり、妊婦さん時代からケアをしていた我々にとって、これほど嬉しいことはありません。

そして、「早速、カイロプラクティック健診をお願いします」というわけで、ラルフ先生の健診が始まります。ラルフ先生は新生児をまず仰向けに寝かせ、首と背骨を下から軽く触って診察します。生後数日から数カ月が経った赤ちゃんの場合は、お母さんに赤ちゃんを縦に抱っこしてもらい、ラルフ先生が赤ちゃんの背中を触診するという方法を取ることもできます。

次回は、チェックする内容や、通院回数、多い相談についてお話ししますね。

 

ジョン・J・ベルモンテ 先生
John J. Belmonte, DC

E. 53 Wellness院長。カイロプラクター(Doctor of Chiropractic)。全米カイロプラクティック協会会員、ゴルフPGAツアー・スポーツ医学チーム所属。アスリートのけがの治療、妊娠中の痛みの緩和、成長期の子供のカイロ治療も手掛ける。

E. 53 Wellness
211 E. 53rd St./TEL: 212-980-4211
e53wellnessnyc.com


今月の教訓!

「新生児のカイロ健診は大事」

今回の記事を読んで、びっくりされた人も多いのではないでしょうか? でもこれで、首も座らない生まれたての赤ちゃんにも、カイロプラクティック治療が安全であることは分かってもらえましたよね。そして生まれたてだからこそ、骨や靭帯の構造に異変はないか、ズレはないかを確認することはとても大事なことです。妊婦さん自身がカイロ治療を受けていると、新生児カイロ健診をごく自然な形で受けることができます。

リクエスト募集中▶ドクターベルモンテへの質問や取り上げてほしいテーマについてはeditor@nyjapion.comまで!

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1250

ダウンタウンブルックリンの魅力

ウィリアムズバーグ地区やグリーンポイント地区、ダンボ地区など、ブルックリン区の有名地域に続いて近年開発が進んでいるのがダウンタウンブルックリン地区だ。高層コンドの建築が進むなか、大学や独立系のショップもあり、ローカル感も楽しめる人気のエリアだ。

Vol. 1248

この春はちょっと贅沢なピクニックを体験しよう

ようやく気温も安定してきた5月。晴れた日は芝生の上でピクニックするのが気持ちいい季節。ピクニックといえども時には一つおしゃれに盛り上げたいもの。ここ2、3年で急成長しているピクニックビジネスの実態を覗いてみた。ランチやスナックを用意して、さぁ公園へいこう。

Vol. 1247

我らのドジャース

大谷翔平選手の一挙手一投足から目が離せない。スポーツ報道でLAドジャースの名前を見ない日はない。5月1日現在の勝率・621でナ・リーグ西部地区トップ。そのドジャースが、5月末には対NYメッツとの3連戦、6月には対NYヤンキースとの交流戦で当地にやって来る。NYジャピオン読者としては憎き敵軍なるも大谷選手の活躍に胸が熱くなる複雑な心境。だが、LAドジャースの「旧姓」はブルックリン。昔はニューヨークのチームだったのだ。