ドクターベルモンテが教えるウェルネス道

マシンと遊ぶ感覚で楽しく体幹を鍛え、体を柔らかく

今月のテーマ:マシンを使うピラティスのススメ(Vol.19)

不調が起きやすい今だからこそ、さまざまな体のメンテナンスが大切だ。健康でいるための生活のポイントを、カイロプラクターのドクターベルモンテが教えてくれる連載。


このコラムでは毎回、カイロプラクティックや理学療法、鍼や漢方という、いわゆる「治療」という側面から話してきましたが、今回はちょっと趣向を変えて、プロアクティブに体を使ってみよう、動かしてみようというお話をしようと思います。と言っても、「あんまり(全く?)運動してない」という人に、いきなり「走れ」「空手を習え」「ジャズダンス習え」という話ではありません。

今回お勧めするのは、当院に導入してしばらく経つピラティス専用マシン(リフォーマー)を使っての、ローインパクト、ローリスクの運動です。座ってばかり系の人も始めやすく、ゴルフやランニングなどのスポーツをする人にはけがの予防と、パフォーマンスの向上に繋がる、目から鱗の体幹トレーニングです。

「当院のインストラクター・牧野あきこ先生の個人指導による、リフォーマーを使ったピラティスのレッスンは、マシンと遊ぶ感覚で、『楽しい!』と大人気。腰痛の軽減もですが、脚や腕が引き締まって細くなった、体型が整ったという歓喜の声も聞かれます」とベルモンテ先生

ピラティスって何?

ピラティスとは20世紀初頭、ドイツ人のジョセフ・ピラティスによって提唱された身体調整法で、内層筋肉とコア(体幹)を強化し、柔軟性を高める運動です。当院のピラティス・インストラクター、牧野あきこ先生は、「バランスとコーディネーション、心と体を一体化させるエクササイズです」と話しています。

スポーツジムのクラスで、マットの上でやるピラティスとは異なり、当院のリフォーマー使用のピラティスはマシンと「遊ぶ」感覚があり、トライした人は皆さん「楽しい!」と言われます。牧野先生との個人レッスンなので、個々のペースと体のコンディションに合わせ、無理なく指導してもらえます。

「足が細くなった!」

ピラティスは新陳代謝を上げ、姿勢を改善し、肩凝りや腰痛の緩和も期待できるので、私の長年のカイロプラクティックの患者さんに勧めたところ、大袈裟でなく「Life changing experience!」との感想を聞かせてくれました。この方は、40代後半の大柄な米国人女性で、現在週2回のマシン・ピラティスを続けておられます。次のようなコメントをいただきました。

「腰痛でずっとカイロプラクティック治療を受けています。ベルモンテ先生から勧められて、リフォーマーを使ったピラティスを始め、人生が変わりました。無理なく腰回りを強化することができて、カイロプラクティック治療と鍼治療の効果も高まったし、何より体にエネルギーが湧いてきます。心身ともにバランスが良くなった感覚もあり、捻挫しやすかった足首も強化されました。それに、脚と腕がすらっと細くなったのがすごく嬉しい。ピラティスをしていると、上手に年をとることができると実感しています。先生とのやりとりも楽しく、あっという間にレッスンが終わります」

ちなみに、牧野先生はバレエのインストラクターでもあります。バレエダンサーの美しい姿勢と身のこなしを、ピラティスの指導を通して生徒さんに伝授してくれますよ。

もう一人、パンデミック中に運動不足解消のために、当院でマシン・ピラティスを始められた女性のコメントを紹介しましょう。

「私はテニスやゴルフなどスポーツが好きで、ピラティスやヨガには興味がありませんでした。パンデミック中は仕方なくユーチューブでヨガをやりましたが、面白くないので長続きせず。でも、マシンを使ったピラティスを試したところ、結構これがチャレンジングなんですよね。先生とのやりとりも含めて、レッスンが楽しくて、気付いたら腰痛や肩凝りが軽減していました」

とまあ、皆さんこんな具合です。マシンのピラティスをやって、マッサージや鍼の回数が減ったとの声も聞かれ、当院としては複雑ですが(笑)。皆さんの健康増進の役に立てるなら本望です。

 

 

 

 

ジョン・J・ベルモンテ 先生
John J. Belmonte, DC

E. 53 Wellness院長。
カイロプラクター(Doctor of Chiropractic)。
全米カイロプラクティック協会会員、ゴルフPGAツアー・スポーツ医学チーム所属。
アスリートのけがの治療、妊娠中の痛みの緩和、成長期の子供のカイロ治療も手掛ける。

 

E. 53 Wellness
211 E. 53rd St./TEL: 212-980-4211
e53wellnessnyc.com


今月の教訓!

「けが予防はプロアクティブに」

今回紹介したリフォーマーを使ったピラティスは、けがの予防にも、けがからの回復(治療としてのリハビリ)にも効果があります。運動療法である理学療法と合い通ずるものがあると思いながら、このコラムを書きました。受け身の治療と思われがちなカイロプラクティックや鍼、マッサージも、実は痛みやけがの予防にも効果があります。メンテナンスにこれらを取り入れることで、プロアクティブな健康管理を心掛けたいものですね。

リクエスト募集中▶ドクターベルモンテへの質問や取り上げてほしいテーマについてはeditor@nyjapion.comまで!

 

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