新年快乐 チャイナタウンで春節を祝おう
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女性のがん患者に寄り添うジャパニーズ・シェアがお届けする連載。アメリカで暮らす女性に役立つ最新医療情報を発信する。
本人の「知る権利」を尊重するアメリカでは、医師が患者に「がんである」ということを伝えるのは、一般的なことだと思います。
しかし、移民の集まりであるこの国では、異なる文化やモラルを持った国や地域で生まれ育った人や、そのような親に育てられた人も多く、本人にがんと伝えることを良しとしない人たちも少なからずいます。一昔前の日本でも、患者にがん告知をするかどうかは、家族の判断に任されていました。今でも場合によっては家族に判断を委ねることがあるようです。
患者にがんであることを伏せながら治療を行わなければならない状況下では、治療方針をストレートに話し合うことができないという難点が生じます。真実から離れた言葉を用いなければならないもどかしさもあるでしょう。なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。
進化している治療方法
一つは、がんは長らく不治の病だとされていたことや、がん治療をしても体が抗がん剤に耐え切れずに亡くなってしまうなど、いまだに昔のネガティブなイメージを引きずっている人の多さも挙げられます。
生きたいと願う患者は、それでも治療に挑むわけですが、苦しむ姿を見るのが辛いと思ってしまう家族もいます。また、精神的にも大きなショックを受けるがんの告知は、患者自身が受け入れられるかどうか家族の意見を仰ぎ、それを優先する場合もあります。
新しい治療法や新薬のおかげで、これまで治らなかった病気も治るようになっている現在、治療方針も以前とはずいぶん変わってきています。既存の治療方法が、患者によって効果的かそうでないかなども検査でわかるようになり、手術をするタイミング、術式、治療処方薬、副作用抑制方法なども以前とはかなり異なったものになっています。
また、いわゆるオーバートリートメントといわれる治療は、患者のQOL(クオリティー・オブ・ライフ)を下げることにつながってしまうという懸念から、現在は治療中や治療後に起こる副作用を薬で治すのではなく、統合医療(Integrative Medicine)で緩和する方法に移行してきているようです。
早期発見で早期治療
検診方法も進化しています。がんは早期発見、早期治療をすることで、今までの生活を取り戻すことが十分に可能です。治療しながら仕事を続けている方もたくさんいます。
最近、乳がんと診断されて患者ミーティングに来られる方には、「良い時代に乳がんと診断されましたね」などと冗談を言えるくらいになりました。このように、みなさんが今の医療の進化を知ることで、がんのイメージを変えることができると思います。
がんに対する正しい認識のための取り組みも
日本では、マンモグラム検診を受けてもらうためにクーポン券の提供までしていますが、検診率は50%にも満たず、早期発見が困難になっています。そこで、「大人に検診に行ってもらえないのなら、子供から教育していこう」という取り組みが始まり、がんに対する認識向上を図っています。3年前に、日本のがん患者会が中学生を対象に行った、がん教育の授業に立ち会う機会がありました。保護者から寄せられた声を不安視し過ぎて協力的でない学校もあれば、生徒たちの心に気を配りながらサポートをしてくれる学校もあり、受け入れられ方はさまざまだと感じました。
宗教の影響なのか、一般的にアメリカでは生まれて死ぬということに関して、日本人より自然に受け入れられているように思います。ホスピス(終末期患者のケア医療)だけでなく、病院内に教会があったり、牧師さんが来てくれたりなど、文化の違いを大きく感じるところもあります。
2人に1人ががんと診断されるといわれるこの時代。治療方法が大きく変わっていく中で私たちのがんに対する考え方や付き合い方も変えていかなければならないと感じています。
今週の執筆者
ブロディー 愛子
Japanese SHARE 代表
2001年に乳がんを経験。
13年より米国非営利団体「SHARE Cancer Support」に日本語プログラムを設立。
これまでにサポートした日系人の数は2000人を越える。
ICF認定ライフコーチ、アーキタイパル・コンサルタントとしても活躍中。
alliswellcoaching.com
女性のがん患者とサバイバーのための、定期サポートミーティングをオンラインで開催中! 参加費は無料。
・【毎月第1木曜日:午後8時〜】
卵巣がんと子宮がん
・【毎月第2金曜日:午後7時〜】
乳がん
・【毎月第3土曜日:午後7時〜】
転移がん患者限定
・【毎月第4木曜日:午後4時〜】
乳がん
時間や参加方法などの詳細は、下記のURLかQRコードをチェックしよう。
URL: sharejp.org/support-meeting
Japanese SHAREは、アメリカに住む、乳がん、卵巣がん、子宮がん患者さんを日本語でサポートする非営利団体です。
TEL:347-220-1110(日本語ヘルプライン)
Email: admin@sharejp.org
Web: sharejp.org
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