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首と腰の痛みで来院する患者さんはもともと多いのですが、パンデミックが始まってから特に増えた印象があります。自宅勤務が続いている、働き盛りの年齢(30〜50代)の患者さんが多いです。男女は問いません。ほとんどは、仕事環境が整わない自宅での勤務による姿勢の悪化が原因です。
職場では、業務用にデザインされたコンピューターデスクと椅子で仕事をしていた人が、急に自宅のキッチンカウンターや、ダイニングテーブルでラップトップとにらめっこすることになったので、姿勢が悪くなるのは避けられません。自宅のダイニングチェアやバースツールは、長時間の着席には適していません。
このように、机も椅子もあり合わせの環境で前かがみの状態で首を固定し、長時間コンピューターで作業をしては、首も腰も痛くなって当然です。
頭痛を訴える人もいます。運動不足で体液の循環が悪くなることもですが、多くの場合、頭痛は首からきます。つまり、頭痛も姿勢の悪さの副産物であることが多いのです。
また、パンデミックで休止していた運動を急に再開したことによるけがも非常に多いです。
私が勤務する石谷ヘルスセンターでは、カイロプラクター、鍼(はり)・灸(きゅう)・漢方医、栄養士、それに理学療法士である私がチームで治療に当たります。毎朝、個々の患者の治療計画を全員で話し合って決めるのが、当院の日課です。肩に激しい痛みを訴えて来院した40代の女性の治療例を紹介しましょう。この女性は、1年間のブランクの後にスポーツジム通いを再開。パンデミック前の感覚で一気に運動したところ、肩に急激な痛みが走ったそうです。症状から、理学療法が適していると判断し、私が治療担当になりました。しかし、痛みがあまりにも激しく、運動療法ができる状態ではなかったため、まずは痛みの緩和のために最初の1週間は、鍼治療を導入。
2週間目に入り、痛みが緩和した時点で改めて診察すると、激痛の原因は肩だけではなく、肘から首にかけての問題であることが判明しました。その段階でカイロプラクターも介入し、専門家3人によるコラボ治療が始まりました。この女性は、最初の1週間はほぼ毎日来院されましたが、徐々に通院回数を減らし、数週間後には随分症状が改善しました。
オフィスでも自宅でも、1日中デスクワークをする人は、15〜30分に一回は、姿勢を変えるよう心掛けてほしいです。時々立ったり、首を回したり、肩甲骨をストレッチする運動をしたり、ごく短時間でいいので、体を動かすことを習慣化しましょう。デスクワークだと肩が前方向に固定されがちなので、両腕を広げ、胸を開くなどもいいでしょう。
高さを調節できる机なら、時々高さを変えて、立ったり座ったりして仕事をするのもおすすめします。立ったままか、座ったままかのどちらかなら、立ったままの方がいいでしょう。
バランスボールに座って仕事をするのはどうかと聞かれることがありますが、8時間の勤務時間中ずっとバランスボールに座るのは疲れます。姿勢を変えるために短時間使用するならいいと思います。ホームエクササイズは、左上のイラストをご覧ください。(来週は、鍼治療について)
Hoon Choi, PT, DPT
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理学療法士、理学療法学博士。カーネギーメロン大学卒業、コロンビア大学メディカルセンターで理学療法学の博士号を取得。ニューヨークプレスビテリアン病院、マウント・サイナイ・ウェストで研修。NY・NJ州で開業経験も持つ。整形外科系・神経系のけがや症状の治療が専門。マッサージセラピー、運動療法他を提供。2020年から石谷ヘルスセンター勤務。
Ishitani Health Center
1600 Parker Ave.
Fort Lee, NJ 07024
TEL: 201-302-9993
ishitaniHealth.com
ishitaniclinic.com(日本語)
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