ドクターベルモンテが教えるウェルネス道

日々のちょっとした作業で適度に体に負荷をかけよう

今月のテーマ:コロナ禍のストレッチ(Vol. 1)

不調が起きやすい今だからこそ、さまざまな体のメンテナンスが大切だ。健康でいるための生活のポイントを、カイロプラクターのドクターベルモンテが教えてくれる連載。


長いコロナ禍トンネルの出口がやっと見えた頃に、突如として現れたオミクロン株。年末からまた自宅待機生活が始まった人も多いと思います。パンデミック中に来院される患者さんを診ていて痛感したことは、いかにちょっとした日常運動が健康維持のために重要だったかということです。通勤通学で毎日何気なく歩いていた道のりや、昇降していた地下鉄の階段が、突然素晴らしい「運動」だったように思えてきた人も多いと思います。

普通ならそれだけでは運動不足なのですが、パンデミック中はそれさえしなくなったため、当院にも腰や首の痛みで来られる患者さんが増えました。つまずいて転ぶ人も増えましたよね。

「らーじお体操、一緒にすっぽー」の掛け声で始まる佐賀弁ラジオ体操のYouTube動画(佐賀市のプロジェクト)などを利用し、自宅で楽しく体を動かす習慣をつけよう(写真は動画より)

「動かさないと衰える」の法則

ページ左下の「今月の教訓!」をご一読ください。人間の体は、使うようにできているので、使わないと衰えます。酷使しても逆にガタがきますが、適度に体に負荷をかけることは、健康と若さを維持するための最低条件なのです。

まず、筋肉に負荷をかけないと筋肉量が減り、筋力が落ちます。関節は動かさないと固まってしまい、可動域が狭まります。ジョギングなどで負荷をかけることで向上する心肺機能も、知らないうちに衰えるので、ちょっと階段を上がったり、走ったりするだけで、すぐ息切れするようになります。

さらに、動かないと血行が悪くなるので筋肉が凝り固まり、腰痛や肩凝り、首の痛み、関節痛などにつながります。血行が悪くなると、血液によって脳に運ばれる赤血球が減るので、頭痛が起こる人もいます。それがさらに悪化すると、自律神経の働きが鈍り、うつ症状に発展することも。加えて、体を動かさないと腸への刺激が減るので、便秘にもなります。このように、運動不足は百害あって一利なし。

上のイラストのような「寝る前ヨガ」も、YouTubeの日本語ヨガチャンネル「B-life」などがあるので要チェック!

朝は原点回帰のラジオ体操!

日本の小学生は、夏休みの早朝みんなで集まって「ラジオ体操」なるものをするそうですね。当院の日本人理学療法士・城戸亜幹絵のイチオシ健康維持法がこのラジオ体操です。城戸いわく、「ラジオ体操は、真面目に正しくやると、素晴らしい全身運動。汗も出て、心拍数も上がり、血液循環も良くなります」。

YouTubeでたくさんのラジオ体操動画が配信されているようなので、自宅で続けるのにもピッタリです。当院の患者さんの話では、「佐賀弁の楽しいラジオ体操動画がある」そうです(左上写真)。運動しながら笑えるそうで、一石二鳥とのことでした。ただ、ラジオ体操は体を目覚めさせる運動なので、必ず朝に行ってください。今も自宅勤務を続けている人はもちろん、すでに通勤通学を再開している人も、朝のラジオ体操の習慣化は健康維持のために、百利あって一害なしです。

安眠にはストレッチ

パンデミック中は精神的なストレスが溜まり、不眠になる人も増えています。そういう人は、夜寝る前に簡単なストレッチをすることをおすすめします。私はYouTubeの回し者ではないですが、安眠のための「寝る前ヨガ」動画も、英語でも日本語でもたくさん配信されていますよ。

寝る前ヨガは、簡単なポーズをゆっくり続けるタイプのヨガで、寝転んでできるものばかり。ベッドの上でやる寝る前ヨガもあります。ヨガというくくりではなくても、ゆっくりとストレッチをして、体を「オフ」の状態にしてやりましょう。そうすると、昼間の交感神経から、夜の副交感神経に切り替わり、睡眠の質が上がるはずです。

 

 

ジョン・J・ベルモンテ 先生
John J. Belmonte, DC

E. 53 Wellness院長。
カイロプラクター(Doctor of Chiropractic)。
全米カイロプラクティック協会会員、ゴルフPGAツアー・スポーツ医学チーム所属。
アスリートのけがの治療、妊娠中の痛みの緩和、成長期の子供のカイロ治療も手掛ける。

 

E. 53 Wellness
211 E. 53rd St./TEL: 212-980-4211
e53wellnessnyc.com

 

 

 

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