お洒落を楽しむ秋 ニューヨークのメンズファッション
秋の気配が漂ってきた今日この頃、ワードローブも夏物から秋物へと入れ替える時期。本号ではニューヨークのメンズファッション情報を紹介。季節の変わり目のお買い物に役に立つトレンドや最旬メンズブランドをチェックしよう。
まず、副鼻腔とは鼻の周囲にある、骨に囲まれた空洞です。左右にそれぞれ4個ずつ、合計8個あります。副鼻腔は、自然口と呼ばれる通り道で鼻の中(鼻腔)とつながっており、副鼻腔から出る分泌物や異物は、通常は自然口を通じて副鼻腔の外に出ていきます。
ところが、副鼻腔内の粘膜に炎症が起こると、鼻詰まりや鼻水、頭痛など、さまざまな症状が起こります。これが副鼻腔炎です。急性と慢性があり、症状が3カ月以上続いた状態が慢性副鼻腔炎、つまり蓄膿症です。
発症原因は、風邪による細菌やウイルスの感染、または花粉やハウスダスト、ダニなどが原因のアレルギー性鼻炎など。これらが悪化して鼻腔(鼻の穴の中)に炎症が起こり、それが副鼻腔にまで及んで副鼻腔炎となり、さらに悪化して慢性化すると蓄膿症になるという経緯です。
副鼻腔は本来空洞です。異物の侵入を阻止し、排出する役割を担っています。しかし蓄膿症の状態では、鼻腔と副鼻腔をつなぐ通り道の粘膜が腫れることで通路がふさがれ、排出されるべき分泌物や膿(うみ)が、副鼻腔内に堆積してしまいます。肥大した副鼻腔や、鼻の粘膜の一部がポリープになったりもします。
鼻詰まりや、ネバっとした黄色・緑色っぽい鼻水が出る、鼻周辺の痛みや「重い感じ」がある、これらが典型的な症状です。
しかし、こうした症状がない人もおり、私のクリニックでは、鼻以外の症状(喉の痛みや咳)で受診した人が、実は蓄膿症であることは珍しくありません。ここで知っておいてほしいのは、鼻は決して敏感な器官ではないこと。逆に、耳や喉は、鼻よりずっと繊細で敏感です。その耳と鼻は、耳管と呼ばれる管でつながっているので、鼻詰まりで耳管に影響が及ぶと耳が痛くなったりします。ですので、鼻に症状がなくても、耳や喉に違和感や不快感がある場合は、耳鼻科を受診されることを勧めます。
このほか、顔面の痛み・腫れ、頭痛、歯痛、味覚・嗅覚障害(味や臭いが分からない)、口臭、扁桃腺の腫れ、いびき、疲労感なども、蓄膿症の症状です。
軽症なら、鼻の通りをよくする蒸気吸入や、鼻腔から副鼻腔に生理食塩水を注入し、たまった分泌物と膿を洗い流す「鼻洗浄」、さらには抗菌薬・抗炎症ステロイド剤・点鼻薬をまず試します。
それで治らないときは手術が必要になります。手術といっても近年は、切らない内視鏡下手術が普及しています。局所麻酔か全身麻酔下で、鼻から内視鏡を入れ、炎症が起きている部分の余分な粘膜と、ポリープを取り除きます。それによって鼻腔と副鼻腔の間の狭くなった通り道を広げ、副鼻腔にたまった分泌物の自然な排出を促します。
粘膜が腫れて、狭くなった/閉じてしまった副鼻腔の入り口に、文字通り「風船」を挿入し、広げる低侵襲性手術です。内視鏡下で、手術も外来で可能。術後は1、2日休むだけで日常生活に戻れます。特にバルーンサイナプラスティは痛みが少なく、施術後に鎮痛剤も不要なケースがほとんどです。
蓄膿症は、気になりながら放置している人が少なくない病気です。再発防止のためには、アレルギー性鼻炎の治療も大事です。
ジェフリー・M・アン先生
Jeffrey M. Ahn, MD
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耳鼻咽喉科専門医師。
耳鼻咽喉科頭頸部外科/顔面形成外科専門(board certified)。
コロンビア大学教授などを経て、現在ペンシルベニア大学医科大学院・耳鼻咽喉科頭頸部外科教授。
子供から大人の鼻炎、鼻詰まり、花粉症など耳・鼻・喉の疾患を治療。
日帰りの蓄膿症手術、ロボットを使った睡眠時無呼吸症候群手術に定評がある。
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