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ファイザーの報告では、2回目の接種後最低6カ月は91%の予防効果が維持できるということです。4月15日にはファイザーが、3回目の接種や、毎年の接種の可能性を示唆していますが、こうしたことは今後、CDC(米疾病管理予防センター)やFDA(米食品医薬品局)が公衆衛生の基準に基づき決定していくことです。
感染し治った人の抗体は、長い人で数年持続するのではないかとも言われていますが、数カ月で抗体が減る/なくなることもあり、再感染ケースも報告されています。そのためCDCは、一度感染・発症して治った人も、ワクチンを受けるよう推奨しています。
新型コロナワクチンは、インフルエンザなどのワクチンに比べるとアナフィラキシーショックの可能性が多少高いですが、ごくまれな副反応です。過去に他の薬や食物アレルギーがあっても、ほとんどの場合ワクチンを受けることができます。こうした副反応はワクチン接種直後に出ることが多いので、念のため接種後15分はその場に待機し経過を見ます。
一般的な副反応は、数時間後から翌日にかけての腕の痛みや倦怠感、頭痛、微熱など。痛み止め、解熱剤などで症状を抑えることができます。不安な人は、主治医とよく相談して接種するかどうかを決めてください。
変異種によっては効果が下がることが懸念されます。各製薬会社が現在変異種に対する治験を進めています。場合によっては現在のワクチンを受けた人でも、変異種用ワクチンを再度接種する必要があるかもしれません。今後のデータが待たれます。
80・90代は、感染・発症すると重症化・死亡率共に高いので、接種した方がいいと思います。若い人に比べると高齢者は副反応が少ない傾向にあると言われています。
妊婦は初期の治験対象に入っていなかったので、データが少なく、産婦人科医と相談の上で接種することが勧められています。今のところワクチンによる副反応は一般の人と変わらず、妊娠への悪影響は認められていません。妊娠中に感染すると重症化するリスクがあるので、産婦人科医と相談し、できれば接種することをお勧めします。
12歳以上の子供のワクチン接種は、3月末ファイザー社からワクチンの有効データが出たので、もうすぐ認可される見通しです。生後6カ月から12歳までは、最近治験が始まったばかりなので、どのくらい早く十分なデータが集められるかによります。生後6カ月未満の乳児用ワクチンは今のところ治験の対象になっていません。
CDCが、「予防接種終了2週間後から、少人数ならマスクなしで室内で集まってもよい」というガイドラインを出しています。しかし、重症化リスクが高い人は、接種後も室内で人と会うのは控えた方がいいです。
また接種を終えても、公衆マナーと感染予防のために、これまで通り予防3本柱(マスク、距離、手洗い)を続けることはとても重要です。誰が接種済みかなど、周囲には分かりません。外出時にはマスクを着用し、ソーシャルディスタンシングにも気を配ってください。
金原聡子先生
(Satoko Kanahara, MD)
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内科・小児科専門医師。
ニューヨーク市で地域医療に従事するコミュニティー・ヘルスケア・ネットワークのブロンクス診療所メディカルディレクター。
クリーブランドクリニック付属ケース・ウエスタン・リザーブ大学医学部卒業後、ベイラー医科大学で内科・小児科研修修了。
専門は小児科・内科・婦人科・HIV/エイズ・薬物依存症など。
米国日本人医師会理事、子育て家族をサポートするニューヨークすくすく会理事。
Community Healthcare Network
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TEL: 718-320-4466
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