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まずワクチンには、生ワクチンと非生ワクチンの二つがあります。生ワクチンは、生きたウイルスを弱毒化したもので、麻疹(はしか)・おたふく風邪・風疹の混合ワクチンなどがそれに当たります。
一方の非生ワクチンは、文字通り生きたウイルスは使っていません。例えば、ウイルスを完全に殺した不活化ワクチン(インフルエンザワクチン他)や、タンパク質ワクチン(肺炎球菌結合型ワクチン他)があります。FDA(米食品医薬品局)から緊急使用許可が降りている新型コロナワクチンは、遺伝子素材を使った非生ワクチンです。
ファイザー製とモデルナ製はいずれもmRNAワクチンで、新型コロナウイルスの突起部分だけのmRNAを使用。これを投与し、体に「突起部分のタンパク質を作りなさい」と伝達します。伝達を受け、突起部分のタンパク質が体内で形成されると、人間の免疫細胞がそれを認識し、抗体を作るという仕組みです。
ジョンソン&ジョンソン製はDNAワクチンで、新型コロナウイルスのごく一部のDNAを投与することで、体内で突起部分のmRNAが形成され、その後はファイザーとモデルナのワクチンと同じプロセスで抗体ができます。DNAワクチンの方が1ステップ多いだけで、メカニズムはmRNAワクチンと同じです。
CDC(米疾病管理予防センター)が「mRNAのメカニズム」を解説したフライヤー(cdc.org)
よく聞かれる質問ですが、残らないので心配無用です。ワクチンによって体内に運ばれたコロナウイルスの一部DNA、突起部分のmRNA、それによって体内で作られる突起部分のタンパク質は、全て数日のうちに体内から消滅します。後に残るのはワクチンの刺激を受けてできる免疫(抗体)だけです。
ファイザーとモデルナの治験データには、若干の違いがあるだけで、その予防効果に大きな違いは見られません。ファイザーは世界中で約4万人(12〜85歳)、モデルナは同3万人(18〜55歳)を対象に治験が行われ、いずれも予防率は95%程度と報告されています。
ジョンソン&ジョンソン製は、感染予防率はファイザーとモデルナよりも低いと言われますが、重症化の予防率が85%と高いことは注目に値します。新型コロナワクチンは、接種後に感染・発症しても、重症化を防ぐことが最大のポイントだからです(注:4月13日現在、血栓の報告を受けてジョンソン&ジョンソン製は接種を一時中止)。
参考までに、インフルエンザワクチンの予防率は30〜50%です。それと比べても、3社の新型コロナワクチン予防率は相当高いです。どのワクチンがいいかと悩まず、接種対象になったら、こだわらずに受けるのが賢明だと思います。
通常、ワクチンといえば何十年もかけて開発されます。しかし、今回は世界規模の感染だったため患者数が多く、短期間で大量のデータを取得できたことが、スピード開発が可能になった理由です。それを可能にするために莫大な先行投資もされました。数万人単位のワクチン研究データは、質・量共に信頼性が高い、安全なものです。
同時に、短期間のデータしかないのもまた事実。抗体の持続期間など、はっきり分かっていない部分もあります。(後編につづく)
金原聡子先生
(Satoko Kanahara, MD)
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内科・小児科専門医師。
ニューヨーク市で地域医療に従事するコミュニティー・ヘルスケア・ネットワークのブロンクス診療所メディカルディレクター。
クリーブランドクリニック付属ケース・ウエスタン・リザーブ大学医学部卒業後、ベイラー医科大学で内科・小児科研修修了。
専門は小児科・内科・婦人科・HIV/エイズ・薬物依存症など。
米国日本人医師会理事、子育て家族をサポートするニューヨークすくすく会理事。
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TEL: 718-320-4466
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