心と体のメンテナンス

徹底コロナ対策+歯科矯正の今(前編)

医療スペース用空気清浄機
万全を期した感染予防対策

Q. 万全のパンデミック安全対策を講じられているそうですが?

A.

院は歯科クリニックという性質上、パンデミック中の安全対策は最優先し、かなりの設備投資をしました。患者さんが安心して来院でき、われわれ歯科医師も安心して治療に専念することができるように。

 基本、米歯科協会(ADA)、米疾病予防管理センター(CDC)、米国職業安全衛生局(OSHA)が奨励する感染予防対策に準じています。これらの機関がアップデートする内容を随時チェックし、常に最新情報に基づく安全規準、ガイドラインに従っています。

 当院は歯列矯正が専門なので、一般歯科ほど治療中に水が飛び散りませんが、それでも比較的長時間密着しての治療になるので、患者さんの精神的な不安を少しでも緩和することは必須です。市内でもトップレベルの対応をしていると自負しています。

 

Q. 例えばどんな器具を導入されましたか?

A.

イス製のハイパーHEPAフィルター空気清浄機「IQAir HealthPro plus」を、クリニックのメイン治療エリアに設置しています。これは、医療スペース用の大型空気清浄機で、広範囲に渡って空気中のウイルスや雑菌(0・003ミクロンまで)をろ過し、空気を浄化します。これによってクリニック全体の空気清浄を行いながら、さらに歯科クリニック用の空気清浄機「Surgically Clean Air purification system」を導入し、ハイパーHEPAフィルターと紫外線(UVCライト)によるろ過・殺菌で、クリニック内のエアクオリティーを、いわゆる「手術可能なレベル」まで向上させています。いくつかある治療用の各小部屋には、医療グレードのHEPAフィルター(H13)を設置。夜間は、クリニック全体を紫外線(UVCライト)消毒します。

 広い治療エリアには、治療用の椅子が並んでいますが、椅子と椅子の間に樹脂ガラスの間仕切りを配置していますし、受付にも同様の措置を施しています。

 

医療用空気清浄機や飛沫(ひまつ)吸引マシン(写真左端)を完備し、万全のコロナ感染対策を施したクリニック。ルー先生自慢の設備

 

Q. 来院前と、到着後のプロトコルは?

A.

患者さんには、来院前にコロナ感染のスクリーニングのための質問事項に答えていただき、クリニックに到着後もう一度同じ質問に答えていただきます。来院時には体温を計り、クリニックに備え付けのハンドサニタイザーで手を消毒してもらいます。

 ウエイティングエリアには、以前は雑誌や子供用のおもちゃなどを置いていましたが、パンデミック以降はそれらを全て取り除きました。殺菌消毒が難しいからです。

 ソーシャルディスタンシングを守るために、クリニックに入れる患者数も制限しています。いつもより予約が取りにくいこともあるかもしれませんが、安全のために患者さんも快く協力してくれています。さらに、クリニックへの親の付き添いなどはできますが、治療エリアには付き添いの方は遠慮していただいています。

 

Q. パンデミック中に、矯正歯科治療で変わったことは?

A.

ともと希望が多いクリアアライナー(インビザラインなど)ですが、パンデミック中にはさらに希望者が増えました。従来のワイヤーよりも、通院の頻度を減らせるなど、フレキシブルに治療プランを立てられるからです。クリアアライナーの治療中に、パンデミック前は1、2カ月に1回通院してもらっていたのを、パンデミック以降は3、4カ月に1回に減らしています。(後編につづく)

 

 

フランク・ルー先生
(Frank Lu, DDS, MS)

_________________

米国矯正歯科学会認定歯科医師。コロンビア大学歯科・口腔外科学部卒業後、同大学で矯正歯科ポスドク研修修了。
子供から大人のクリアアライナー、または従来のワイヤーを使った歯列矯正が専門。世界矯正歯科医師連盟(WFO)フェロー(2015年)。
米海軍所属歯科医師として日本滞在経験があり、日本語も少し話せる。

Newsmile Orthodontics
● 136-20 38th Ave., # 5B Flushing, NY 11354
TEL: 718-661-1186
● 139 Centre St., # 615 (bet. Walker & White Sts.)
TEL: 212-625-0088
newsmile-ortho.com

               

バックナンバー

Vol. 1328

雑誌『ザ・ニューヨーカー』世界

ニューヨーク発の洗練された洒脱な視点で、調査報道から小説や批評、コミックやイラストまで、多彩な記事を掲載する老舗週刊誌『ザ・ニューヨーカー』。昨年は創刊100周年を迎え、その節目を祝う企画やイベントが相次いで開催された。ニューヨーク公共図書館本館では記念展示が行われ(2月21日まで開催中)、それに連動した名物編集者らによる座談会形式のトークショーが9月に実施。さらに先月には編集部の舞台裏に密着したドキュメンタリー番組がネットフリックスで配信されるなど、同誌は改めて世界中から大きな注目を集めている。本特集ではその歴史と編集哲学に迫りたい。

Vol. 1326

レストランからアート、本、音楽まで 今年のニューヨークベスト

2025年も年の瀬を迎える。米国の各メディアでは、この1年を総括する「ベストオブ2025」が出揃いつつある。本特集では、そうしたベストリストを手がかりにしながら、今年のニューヨークを映し出す「ベストオブベスト」をさらに厳選して紹介し、今まさにこの街で生まれつつあるトレンドに迫りたい。

Vol. 1325

冬のニューヨークを心地よく生きるメンタル&フィジカルスキル

寒さが深まり、心も体も揺らぎやすい冬のニューヨーク。そんな季節に役立つ、心と体を整えるシンプルなケアを紹介。マインドフルネスで気持ちを整え、ピラティスで巡りを高め、冬アイテムで心地よさをプラス。冬を快適に過ごす、心と体のヒントを見つけてみませんか?