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チーム医療でコラボ治療
痛みの根源を見つけ対処
Q. 医師、カイロプラクター、理学療法士他とのチーム医療が功を奏した治療例はありますか?
A.
私がカイロプラクターとして、医療チームのコーディネーター的な役割を果たした例を紹介しましょう。結果的にカイロプラクティック(以下カイロ)、マッサージ、理学療法、それに数人の専門医が加わっての治療になったケースです。
50代の日本人女性が、手や肩、肘などの関節痛と、筋肉痛を訴えて来院されました。主治医による血液検査で異常がなく、特に治療もせず、しばらく様子を見ることになったそうです。本人は納得がいかず、痛みの軽減のためにと、当院に来られました。最初の予約はマッサージでした。数回のマッサージでかなり痛みは軽減されましたが、関節の様子から当院のマッサージセラピストが、この患者さんにもう一度医師の診断を仰ぐよう提言しました。
当院のリハビリ専門医にまず相談し、内科医の診察も受け、リウマチ専門医を紹介され検査をしたところ、結果はやはりリウマチによる炎症でした。ちなみに、この患者さんには日本語の通訳も手配しました。
こうして、リウマチ専門医による投薬治療で炎症を抑えながら、当院でマッサージ、理学療法、カイロを組み合わせ、ようやく問題の根源を突く治療を開始することができました。
Q. カイロと理学療法、医師のコラボ例はありますか?
A.
立ち仕事をする男性が足・腰・膝痛を訴え、理学療法の予約で来院されました。通常、理学療法の予約は医師のリファラル(紹介状)を持ってくる患者さんがほとんどですが、この方は紹介状なしで、自分の判断で来られました。そこで、当院のリハビリ医学の専門医がまず診断し、痛みの根源は足にあると判断。靴底に敷くインソールを処方し、私がそれを作成しました。ご存じないかもしれませんが、カイロプラクターはインソールの作成技術・資格を持っています。医師とカイロプラクターが作成したインソールは、その後の理学療法の治療をサポートする大事な道具になります。
Q. 妊娠中のカイロ治療について教えてください。
A.
実に多くの妊婦さんが、妊娠中の腰痛や脚のむくみなどを訴えて来院されます。もちろん当院は妊婦用の診察テーブルも完備。お腹が大きな妊婦さんでも安心して治療を受けてもらえます。
妊婦さんのカイロ治療は、安定期に入ってから開始します。妊娠により脊椎や骨盤に負担がかかるので、それらをカイロの手技で調整し、必要に応じてメディカルマッサージも組み合わせます。当院には、メディカルマッサージの資格を持つマッサージセラピストがいるので安心です。多くの妊婦さんが出産後に赤ちゃんを連れてきて、「出産が楽だった」と喜んでくれるのは、カイロプラクター冥利(みょうり)に尽きます。
それから、ウェブスターテクニックという、特殊なカイロ技術があり、当院にはこの資格を持つカイロプラクターがいます。これまで何度か、逆子のために帝王切開になるかもしれないと妊婦さんから相談を受け、この技術で逆子を回転させることに成功しました。全てのケースで成功するわけではありませんが、昨年当院では3人の成功例があり、妊婦さんたち自身が相当驚かれたのを見てきました。いずれのケースも、帝王切開を回避し、普通に分娩(ぶんべん)できたと報告を受けています。
ジョン・J・ベルモンテ先生
(John J. Belmonte, DC)
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カイロプラクター(Doctor of Chiropractic)。
ニューヨーク・カイロプラクティック大学卒業。
専門は、腰痛、肩凝り、首の痛み、頭痛、手足・関節の痛み、ダンサーのけが、妊娠中のケアなど。
全米カイロプラクティック協会会員、ゴルフPGAツアー・スポーツ医学チーム所属。
パンデミック後は患者のニーズに応じてビデオ診療も行う。
East 53rd Street Chiropractic and Wellness院長。
East 53rd Street
Chiropractic and Wellness
211 E. 53rd St. (bet. 2nd & 3rd Aves.)
TEL: 212-980-4211
e53wellnessnyc.com
※日本人スタッフ常勤