お洒落を楽しむ秋 ニューヨークのメンズファッション
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めまいには、自分や周囲がグルグル回っているように感じる「回転性」と、体がフラフラ・クラクラする「非回転性」の2種類があることは、前回お話ししました。「回転性」の主な原因は、良性発作性頭位めまい症(BPPV)・片頭痛・前庭(ぜんてい)神経炎の三つです(前編参照)。メニエール病は、これら三つに次いでよくある回転性めまいの原因の一つです。
メニエール病は、耳の奥にあたる内耳の良性の病気です。体の平衡感覚を司る耳石器と三半規管のうち、三半規管内のリンパ液が増えて圧力が上昇し、平衡感覚に異常を来すことで起こります。塩分の取り過ぎなど、主に食生活が発症に関係しているとされます。
激しいめまいを繰り返し、強い吐き気と嘔吐を伴うのが、メニエール病の特徴です。BPPVなどでも吐き気はありますが、少し気持ち悪い程度で、実際に吐くことはほとんどありません。
治療には利尿剤を服用し、三半規管にたまった液体の排出を促します。メニエール病は症状が重いのですが、大抵のケースは適切に治療すれば治ります。逆に薬を長期間飲んでもめまいが続くときは、メニエール病以外の原因が疑われます。
メニエール病は専用検査があるわけでもなく、さまざまな要素を包括的に検討して診断されます。この病気で長年苦労している人が少なくないのは、他に原因が見つからず、消去法でメニエール病と誤診されているケースもあるのかもしれません。
ほとんどのケースで、低血圧や貧血、低血糖などが関係しており、症状を聞いた上で血液検査や血圧測定を行い診断します。うつの症状としてめまいが出ることもあります。
背景にある病気を治療すれば、大抵のめまいは解消します。低血圧や貧血、低血糖などは有効な検査と治療法があるので、診断も治療も比較的円滑に行われます。
脳腫瘍や脳出血など、脳の病気が原因の回転性めまいです。
脳腫瘍の場合、全てのケースでめまいが起こるわけではなく、平衡感覚を制御する脳の部位が影響を受けることで生じます。患者には目の動きなどに異常が見られます。
脳出血は、特に動脈が破れると、めまいや頭痛が急速に悪化し、数時間で意識を失うこともあります。静脈であれば数日、場合によっては1週間かけて徐々に症状が進行します。
他にも、脳に髄液が過剰にたまる水頭症という病気でめまいが起こることもあります。
一般の人が、危険なめまいと、そうでないめまいを区別するのは難しいかもしれません。一つの基準として、今までに感じたことのない強いめまいや、初めて経験する、またはこれまでと明らかに違う症状があるなどの場合は、直ちに救急治療室に行くことをお勧めします。特に、突然めまいが生じ、手足に力が入らない、ロレツが回りにくい、感覚がおかしいなどの症状があれば、脳の病気が疑われます。
めまいの原因はさまざまです。専門家の治療を受けても治らなければ、診断が間違っている可能性もあります。診断や治療に満足していなければ、セカンドオピニオン、サードオピニオンをためらわず活用してください。
めまいの全ての原因を、一度に調べられる検査はありません。そのため10の病気の可能性があれば、BPPVにはこの検査、前庭神経炎であればこれという具合に、検査と検討を重ね、可能性を一つずつ消していく必要があります。
それには時間も費用もかかりますが、長年めまいで悩んでいる人は、可能性を広げて調べることで本当の原因を見つけられるかもしれません。主治医が各種専門家との連携を仕切り、検査結果も一括管理すれば、検査の見落としを避け、結果やその他情報を包括的に検討して診断を出すことができます。信頼できる主治医とよく相談し、納得いくまで検査と治療を続けていただきたいと思います。
※次回は、栄養士の宮下麻子さんに美肌と栄養についてお聞きします。
宮崎郁先生
Kaoru Miyazaki, MD
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家庭医学科認定医師。
プライマリーケアフィジシャン(PCP)として、一般内科、小児科、婦人科などの診療に従事。
予防医学、栄養学にも力を入れる。
倉岡クリニック(オハイオ州)院長兼務。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、現在マンハッタンでの診療は休止中。
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