今こそ学ぶ 日本人と米国の歴史
世界中から移民が集まる米国は日本と異なり、まだまだ歴史が浅い若い国だ。日本の先駆者たちが海をわたり、文化や社会の違いを学び、日本の発展に貢献した。しかし私たちは、その歴史をほとんど知らないまま米国に住んでいる。今号では、そういった歴史の一部を紹介していく。
普通のマスクやバンダナを着用する目的は、しゃべったり、くしゃみや咳をしたりする際に、空中に飛沫(ひまつ)する粒子の数を劇的に減らすことです。飛沫を完全に防げなくても、10分の1に減らすことができれば、周囲の人を感染させる力が相当そがれます。無症状の感染者も多い新型コロナでは非常に重要なことで、みんながマスクをして飛沫量を激減させることで、お互いに感染を防ぎ合うという、公衆衛生のエチケットです。 一方、N95は0・3ミクロンの粒子を95%もブロックする、防御目的のマスクで、医療現場で必要なものです。もちろん飛沫防止効果も抜群です。参考までに、飛沫粒子は5ミクロン以下のものを指します。
マスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンシングは予防の3本柱。ニューヨーク公立図書館のライオンも「マスクをしよう」と呼びかけている
単に5秒ほど洗うこと、または水だけで洗う、せっけんを使って洗うなど、いろいろな手洗い方法を比較した実験結果を基にしているようです。せっけんを使って20秒洗うと、5秒よりも、手洗い後に残った菌・ウイルスが30分の1以下になったそうです(参考:Int’l Asso. for Food Protection=www.foodprotection.org)。
5ミクロン以上の粒子は3フィートを超えて広がらないことが、動物実験などで示されています。これを基に、5ミクロン以下でも、倍の6フィートの安全域を確保すれば、さらに安全性が高まるということのようです。5ミクロン以下の飛沫粒子は、空気中を浮遊しながら長期間存続するので、室内はしっかり換気をしましょう。空気清浄機もお勧めします。マスク、頻繁な手洗い、ソーシャルディスタンシングの予防3本柱をみんなが守れば、パンデミックは鎮静できるはずです。
PCR検査が、新型コロナに感染中か否かを調べる検査であるのに対し、抗体検査は今までかかってしまったことを確認する検査です。パンデミックが始まって6カ月、世界中で多くの研究論文が発表されていますが、軽症・無症状のコロナ症例では抗体ができないこともあり、まだ謎が多い部分です。
「メモリーT細胞(リンパ球の一種で、免疫機構の一部)」が新型コロナ撃退に貢献しているという論文が、最近次々に発表されました。それによると新型コロナでは、抗体ではなく、ウイルスを攻撃するT細胞が検出されるケースが多いそうです。過去に類似コロナウイルスに感染していると、T細胞がそれを記憶していて、新型コロナも撃退してくれるようなのです。日本やアジア諸国で感染数・重症化例とも少ない理由は、過去に類似コロナ風邪の流行がこの地域にあったからかもしれません。
フランスの調査報告では、新型コロナ感染者と濃 厚接触があった家族8人のうち6人は、抗体がないのに、コロナウイルスへのメモリーT細胞が検出されたとのこと。スウェーデンで約200例を調べたところ、軽症/無症状の新型コロナ感染者のほとんどから、強力なメモリーT細胞が検出され、その場合抗体が欠如していることも稀ではなかったそうです。新型コロナ感染では抗体の有無にだけ着目すると、感染者数を過小評価してしまうかもしれません。抗体がなくても、免疫を獲得している人が、結構いるのではとの期待が高まりつつあります。
桑間雄一郎先生
Yuichiro Kuwama, MD
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内科専門医師(Board Certified)。
東京海上記念診療所院長、マウントサイナイ医科大学内科准教授。
東京大学医学部卒業後、腫瘍血管外科勤務を経て来米、ベス・イスラエル病院で内科研修を修了。
東大医学部非常勤講師、日本医師会総合政策研究機構・主任研究員などを歴任。
著書に「裸のお医者さまたち」(ビジネス社)、「極論で語る総合診療」(丸善出版)など多数。
東京海上記念診療所
Mount Sinai Beth Israel
Japanese Medical Practice
55 E. 34th St., 2nd Fl.
(bet. Park & Madison Aves.)
TEL: 212-889-2119
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進展著しいインプラント 患者へのメリットを重視 Q. 3Dデータ以外に、今と昔のインプラント技術の大
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